ではIR-500と専用HDDであるS-HD-100をドッキングさせて使ってみよう。コンセプトは「Dock&Done!!」。カメラとHDDをつなげば自動的にデータをHDDに保存してくれるというシンプルな操作がウリだ。
S-HD-100は真っ白で薄い、2.5インチ40GバイトのHDDを搭載したハードディスクドライブ。上面のボタンを押すとDock&Done!のコネクタが現れ、そこにIR-500に付属する専用クレードルを装着できる。これで準備完了。あとはS-HD-100にACアダプタをつなぎ、Dockモードにする。
撮影を終えたIR-500をクレードルに装着すると(液晶モニタを上に向けて装着した方がいい)、自動的にカメラもDock&Done!モードになり、撮った写真を自動的にHDDに転送してくれるのだ。もちろん、新しく撮った分だけが転送される。
で、転送が終わるとIR-500の電源が切れ、充電が始まる。
このS-HD-100はUSB2.0対応の外付けHDDとしても使える。PCとUSBでつなぐと外付けストレージとして認識されるし、付属のソフト「OlympusMaster」を使えばちゃんとDock&Done!ストレージとして自動認識されるのだ。
画像は日付単位のフォルダ名で格納されているのでPCを使った整理やバックアップも簡単。
IR-500からS-HD-100にデータを自動転送し、S-HD-100をPCにつないで転送した画像を管理したり閲覧したりするというシステムだ。
ここで不思議なのは、ハードディスク内の画像はパソコンがないと見ることができないこと。普通、こういうシステムって「PCレス」でも使えるように、例えばHDDに転送した画像を装着したIR-500の液晶モニタで鑑賞できたり簡単な管理ができたりできてもよさそうなものではないですか。できると思ってあれこれやってみたが、どうやら、IR-500からS-HD-100へ一方的に画像を転送するだけなのである。もしパソコンを持ってない人が、PCレスシステムだと思って買ってしまったらどうするのだろう。
今回一番ひっかかったのがそこだ。IR-500+S-HD-100で一つの画像管理・閲覧システムとして機能するようにできなかったのか。面白い試みだっただけにやや中途半端なのは否めない。
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