中国製デジカメ「愛国者V815」を使ってみたレビュー(4/5 ページ)

» 2005年03月28日 06時23分 公開
[永山昌克,ITmedia]

愛国者の本気を感じさせるデジカメ

 さて、問題は画質である。私がたまに接する日本のデジカメメーカーの開発者の中は、中国などアジアのメーカーのデジカメはまだまだ脅威ではないと考えている人もいるようだ。その理由を尋ねると、機能や操作性、デザインに関しては、海外メーカーに追い付かれるのは時間の問題かもしれない。しかし、レンズやCCD、画像処理のプログラムなど、正確で美しい画像を作り出すための技術は長年蓄積されたノウハウであり、そう簡単には真似できない、とのことだ。

 その開発者がV815の画像を見たかどうかは知らないが、確かにおっしゃる通り、V815の画質は今ひとつである。解像感は低いし、ノイズも多く見られる。また、発色が不自然になるケースも少なくなかった。この画質のデジカメに3万円も払う日本人はいないだろう。私のような色モノ好きくらいだ。

 とはいえ、ものすごく悪い画質とまでは思わない。500万画素という画素数は別として、数年前には日本にもこれと同程度の画質のデジカメはたくさんあったはずだ。私は開発者ではないが、シロウト目にはあと少しで追い付くところまで来ているような気もする。

 もちろん、売れるか売れないかは、ブランドイメージや営業力など性能以外の要素も大きい。だが、どっちにしてもデジカメの国際競争が進むのは、ひとりのユーザーとしては大歓迎である。

 中国製デジカメのレビューということで、中国ならでは発想や中国らしさを感じる機能、あるいはネタ的な面白さを期待した人がいるかもしれない。実は、最初は私自身もそのひとりだった。だが、そんなものはなかった。V815はバッタもんの粗悪品や単なるコピー品ではなく、愛国者が本気で作ったデジカメだからである。そう強く感じた。

photo オレンジ色のパッケージのデザインが、なかなかおしゃれだ。右上は付属のソフトケース。その下は、クイック操作ガイド、合格証、取扱説明書。取扱説明書は、簡体中文、繁体中文、英文の3言語で表記されている
photo そのほかに、充電器、単3形ニッケル水素電池、CD-ROM、AVケーブル、USBケーブル、ケース用ストラップ、カメラストラップが付属する。なお、V815は日本では未発売であり、今度も発売される可能性は低い。ただし、中国のショッピングサイトなどを利用すれば日本からでも購入可能だ
photo 記録メディアはSDメモリーカード、および16Mバイトの内蔵メモリを利用できる。電源は単3形アルカリ電池、または単3形ニッケル水素電池を2本に対応し、容量2000mAhのニッケル水素電池が付属する。付属の充電器はプラグの形が日本とは異なる

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2026年05月31日 更新
  1. ついに日本でも販売を開始したAIグラス「Ray-Ban Meta(Gen 2)」実機レビュー 完成度は高いが課題も (2026年05月29日)
  2. 片手で持てる55万円の超ハイスペックミニPC「MINIX ER939-AI」が登場! 夏向け冷却台の新製品も (2026年05月30日)
  3. 「実は社長を狙ってました(笑)」──元日本MS幹部が語るグーグル・クラウドへ移籍した理由と「伸び代しかない」日本のAI市場の今後 (2026年05月27日)
  4. デスクワークの疲労を“電動ストレッチ”でリセット 座面にファンを内蔵した次世代ワークチェア「Omni Pro」や大柄な人向け専用モデルがLiberNovoから (2026年05月30日)
  5. 鉄道運転シミュレーターが楽しくなる! 「ズイキマスコンPRO」(クラファン版)を買って使ってみた (2026年05月29日)
  6. スマートウォッチとの“2台持ち”がはかどる! 約12gで画面レスの「Google Fitbit Air」とパーソナルAIコーチの実力を試す (2026年05月26日)
  7. 6台の機器を同時に急速充電できる「Anker Charger (112W, 6 Ports, GaN)」がセールで20%オフの3990円に (2026年05月29日)
  8. 所有しているのに、手元にないように感じる不思議さ ミニスパコン「NVIDIA DGX Spark」と過ごした1カ月 (2026年05月27日)
  9. ロジクール、エルゴデザイン筐体を採用したスタンダードワイヤレスマウス (2026年05月29日)
  10. 一部PCでWindows 11(バージョン 24H2/25H2)で5月のセキュリティ更新をインストールできない事象 今後の更新で解消予定(暫定回避策あり) (2026年05月26日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー

2026年