勝ったら兜の緒は締めましょうWeekly Access Top10

» 2005年05月24日 21時33分 公開
[長浜和也,ITmedia]

 パフォーマンスで優勢勝ちのAthlon 64 X2でありましたが、インテル擁護派は、Athlon 64 X2の高い価格をその弱点として指摘します。

 とはいいましても、既存のチップセットでは利用できないために、マザーボードも(ひょっとするとDDR2メモリやPCI Express X16対応グラフィックスカードも)そろえなければならないPentium Extremeと違いまして、従来のマザーに対応するAthlon 64 X2は、システム全体の導入コストという視点からいえば「あらいやだ、けっこう安く済んじゃうみたいよ、おとうさん」と、財布を握っているしっかりモノの奥さんも思わず口にしてしまうかもしれません。

 ただ、そういうAMDも安穏としていられません。すでに「よっしゃ!いつでもいけまっせ」という出師準備終了!臨戦出荷体勢よし!のPentium Extremeと異なり、Athlon 64 X2は「いや、一応発表はしましたけれど、そうあせらずに、まあまあまあまあ」と、店頭に顔を出すのは今しばらく時間がかかるようです。

 インテルが今回のデュアルコアCPUのベンチマーク結果の比較を見て、「こんちくしょー」と思うのは当然でして、「よぉーしよぉーし、そっちがその気ならこっちもその気だもんね」と、Athlon 64 X2の出荷タイミングにあわせて、高クロック版のPentium Extremeを「出荷はまだまだ先のサンプルなんですが、なぜかベンチマークはOKなので、ま、ひとつよろしく」バージョンで登場させることは、十分に考えられます。

 言ってみれば、ベンチマーク記事だけを意識したその場限りの「けっこうえげつない」バージョンでもありますが、考えようによっては今回のAthlon 64 X2もそういう見方ができますし、そのほかにも切磋琢磨のGPU業界などなど、似たような話はいろいろとあったりします。

 というわけで、「そのとき(無理やり)入手できた最新のCPUで比較しましたっ」という記事が、どどぉーんと掲載されるわけでして、今述べたような事情でAthlon 64 X2が登場するころに、「ベンチマークで対決!」記事が再び掲載されるかもしれませんが、そのときに「ひょっとしてPentium Extremeが返り討ちにあったりしたら目も当てられないね」と先のことを心配してしまうあたり、私はちょっと「うつ」気味なのでありましょう。

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