録画予約はインターネット番組表サイト「テレビ王国」を利用し、iEPG予約に対応する。
録画したい番組の「iEPGボタン」をクリックすることで録画予約が確定となるが、複数のチューナーを搭載している今回の構成の場合は、基本的に優先機器から順に割り当てられ、そして設定済みの録画品質での予約となるようだ。
これを手動で変更したい場合には、録画予約一覧を呼び出して詳細を設定するといった作業を行う。FEATHERや録画予約画面だけでなく、別にウインドウを開いて作業しなければならないのがやや面倒だ。この部分は普段HDDレコーダーで録画操作をしているとふと家電とPC周辺機器との違いが気になるのだが、これも例外ではなく、UIを含めてもう少し熟成が欲しいと思うところだ。
今回試した2製品では、録画時の設定可能ビットレートに差がある。DVR-777Uは2M〜15Mbpsまで、DNT-888Lが2M〜8Mbpsとなっている。
最大解像度は双方720×480ピクセルで、DVR-777Uはほかに640×480ドット、DNT-888Lは480x480、352x480、352x240ピクセルが選択できる。DNT-888Lのビットレートが最大8Mbps、低解像度方向にオプションが豊富であるのは、LAN接続を想定しているということも関係しているのだろう。とはいえ100Mbpsの100BASE-TXネットワークや最大54MbpsのIEEE802.11a/gでも帯域的には十分だ。DNT-888Lの視聴・録画中に別クライアントにてインターネット接続および、NASを通じた複数MPEGファイルの同時再生を試みたが、なんなく視聴・録画できていた。
画質のほうはどうだろうか。手持ちのMTVX2005含めた3製品において、ほぼ同じコマを切り出して比べてみた。
MTVX2005とDVR-777Uが15Mbps、DNT-888Lが8Mbpsというそれぞれの設定可能な最高画質に設定し録画した場合、各製品で色味、ボケ具合などテイストがかなり違う印象だ。ビットレート15Mbpsに設定できるMTVX2005/DVR-777Uと比較し、最大ビットレートで8MbpsのDNT-888Lは比較的高圧縮なぶん、細かな部分では潰れがでている。
あらかじめプリセットされている録画モードから高画質および標準画質を選択した場合はDNT-888Lがやや発色が薄い傾向だ。その分文字周辺のノイズが目立つため、文字が若干ぼやけているように見えるが、単体で視聴している場合はそれほど気になるほどではなかった。
蛇足となるが、DNT-888Lの初期ファームウェア「1.0.05」では不意に画像が乱れることがあった。そのことなどが解決されたファームウェア「Ver.1.0.06」がすでに公開されているので、こちらを導入しておきたい。
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