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» 2005年12月12日 23時00分 公開

きょうは「RADEON X1800 CrossFire Edition」の性能に酔ってみたGPU(4/4 ページ)

[長浜和也,ITmedia]
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今度は、どちらが“うまく”使いこなしている?

 以前掲載した、NVIDIA SLIとCrossFireの比較記事で「どちらがマルチGPUをうまく使っているか」という視点から、単体構成時のパフォーマンスを「1」とした2枚差し構成の相対性能を比べている。

 このときは、DOOM3をのぞく、Futuremark系、ゲーム系のベンチマークでCrossFireがNVIDIA SLIより「効率のよい」結果を示していた。では、ハイエンドGPUによる比較でも同じことがいえるだろうか。

 なお、先ほど述べたように、CrossFire Editionは定格のコアクロックが600MHzとなる。相対性能のベースとなる単体動作の条件をコアクロック625MHzのRADEON X1800XTとするか、600MHzのRADEON X1800 CrossFire Editionとするか迷うところだが、ここでは「2つのGPUを効率よく使っているのはどちらか」という視点から、RADEON X1800 CrossFire Editionを単体で動かしたときのベンチマーク結果をベースとして相対性能を求めている。

単体構成を1とした場合における3DMark05 Scoreの相対性能

単体構成を1とした場合における3DMark03 Scoreの相対性能

単体構成を1とした場合におけるAquamark 3の相対性能

単体構成を1とした場合におけるDOOM 3の相対性能

単体構成を1とした場合におけるFarCry(HardwareOC River)の相対性能

 RADEON X850 CrossFire Editionで最大2倍に達する「高い効率」を示したCrossFireだが、今回は総じてNVIDIA SLIよりも「低い効率」であることを示している。軽負荷条件から重負荷条件へと移るにしたがって効率が高くなってくるのはNVIDAI SLIもCrossFireでも同じだが、CrossFireは最も効率がよかった3DMark05の重負荷条件でも1.8ちょっとにとどまっている。FarCryでは最も効果が発揮される最重負荷条件でも、CrossFireによる性能向上はほとんど見られない。

 今回、2005年最高峰のGPUによる2枚構成のパフォーマンスを見てみた。「効率が低くなった」とはいえ、絶対性能を見れば圧倒的な数値を示しているのに違いはない。これで、CrossFireがNVIDIA SLIをようやく押さえ込んだ、ようにも見える。

 しかし、ベンチマークの値がいくらライバルを圧倒していても、店頭に並んでユーザーが購入できるようにならないことには、高いパフォーマンスもエンドユーザーしてみれば「絵に描いた餅」でしかない。「3DMark05のスコアが世界記録を出しましたっ」というセールストークで、「よおぉぉし、これは買わねばなるまいっ!」とユーザーが大挙してパーツショップに駆け出すわけでもない。

 NVIDIAからは、GeForce 7800 GTX 512というプレミアカードが登場してRADOEN X1800XTを上回るパフォーマンスを見せているし、ATIからはRADEON X1800XTのハイエンドバージョンの噂が聞こえてきたりもしている。GPUの「軍拡競争」はこの先も際限がない様相を見せている。

 でも、まずは腰を据えてドライバを安定させ、店頭に製品を潤沢に供給して欲しいものだ、とエンドユーザーとしては切に期待するところである。

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