Prius Oneシリーズに搭載されるCPUは、1.60GHz動作のCeleron M 380だ。Celeron Mは低電圧で動作するノートPC向けのCPUであり、液晶ディスプレイと一体となった非常に小さな筐体に収めるため、発熱量の少ないCPUを使い、かつ静音化も実現したのだろう。
メモリは、DDR2 SDRAMを512Mバイト搭載しており、Windows XPと一般的なアプリケーションを動作させるには十分な容量である。HDDも、TV番組録画にもそこそこ多めに録画(ビットレート2Mbpsの長時間画質モードで約215時間)できるほどの容量のものが搭載される。コストと容量のバランスを考えるとリーズナブルな選択であるといえる。
ベンチマーク結果は以下の通り
| ●PCMark04 v120 | |
| PCMarks | 2775 |
| CPU | 3107 |
| Memory | 2518 |
| Graphics | 779 |
| HDD | 5421 |
| ●PCMark05 v110 | |
| PCMarks | 2027 |
| ●3DMark03 Build340 | |
| 3DMarks | 876(1280×1024ドット) |
| ●3DMark05 Build120 | |
| 3DMarks | 220(1280×1024ドット) |
結果としては、特筆すべきほど高速ではなく、高いハードウェアスペックを要求するような最新3Dゲームを快適にプレイするのは難しいと思われる。ただしTV視聴・録画・ムービーファイル再生、一般インターネット利用、オフィスアプリケーションなどの通常使用時では不満はまったく感じない。タイムシフト機能をオンにしたままのTV視聴時でも、CPU使用率は30〜40%に過ぎず、タイムシフトを切れば20%台にまで低下する。
Prius One AW33Pは、ホワイト基調のカジュアルな筐体カラーとデザイン、そしてコンパクトなTV付き一体型モデルということ、メインコンテンツと言えるTV関連のアプリケーションのほか、Office Personal Edition 2003やウイルス対策ソフト、筆ぐるめ、駅すぱあと、家計簿ソフトなど、メーカー製PCとして豊富なソフトも十分以上に付属することが特徴だ。液晶TVとして、DVD/HDDレコーダーとして、仕事用・子供用として。書斎、ベッドルーム、キッチン、子供部屋などプライベートな部屋・空間で利用するには非常に適している構成といえるだろう。
| 製品名 | Prius One AW33P |
| CPU | Celeron M 380(1.60GHz) |
| チップセット | Intel 910GML Express |
| 2次キャッシュ | 1Mバイト(CPU内蔵) |
| メインメモリ(標準/最大) | PC2-4200 DDR2 SDRAM 512Mバイト/2048Mバイト |
| メモリスロット(空き) | 240ピンDIMM×2(0) |
| 拡張スロット(空き) | PCI×1(0) |
| HDD | Serial ATA 250Gバイト |
| DVDスーパーマルチドライブ | DVD-RAM 5倍速/DVD+R DL 2.4倍速/DVD-R DL 2倍速/DVD±R 8倍速/DVD±RW 4倍速/CD-R 24倍速/CD-RW 16倍速/DVD-ROM 8倍速/CD-ROM 24倍速 |
| ディスプレイ | 17インチ(1280×1024ドット) |
| グラフィックスチップ | チップセット内蔵 |
| グラフィックスメモリ | メインメモリーと共有(最大128Mバイト) |
| サウンドチップ | AC97準拠 |
| 内蔵スピーカ | 3ワット×2 |
| 光デジタル音声出力 | 角形×1 |
| TV機能 | 地上アナログ×1(ハードウェアエンコーダ) |
| PCカードスロット | TypeII×2 CardBus対応 |
| Expressカードスロット | ─ |
| メモリカードスロット | CF TypeII、MMC、SDメモリカード、メモリースティックPRO(MG非対応)、xDピクチャーカード |
| USB | USB 2.0×5(前面×1/右側面×4) |
| IEEE1394 | S400/4ピン×1(右側面) |
| ビデオ入力 | Sビデオ、コンポジット |
| ビデオ出力 | アナログRGB、S-Video、RCA |
| イーサネット | 100BASE-TX/10BASE-T |
| FAXモデム | 56kbps(V.92)/14.4kbps |
| ドライブベイ(空き) | 3.5インチ×1(0) |
| 外形寸法 | 394(幅)×198(奥行き)×439(高さ)ミリ |
| 重量 | 約11.7キロ |
| 搭載OS | Windows XP Home Edition(SP2) |
| 評価機の価格 | 19万円前後 |
| ●主な付属品 | 109日本語キーボード(無線式)、ホイール機能付きマウス(無線式)、赤外線リモコン、8センチディスクアダプター、再セットアップディスク、マニュアルなど |
| ●主な付属ソフト | Office Personal Edition 2003(SP2)、読みワザ、ホームページミックス/R2、ATLAS翻訳パーソナル2006SE、マカフィー・ウイルススキャン(90日間サポート)、マカフィー・パーソナルファイアウォールプラス(90日間サポート)、RecordNow! 7.3、DVD MovieWriter 4 for HITACHI、D\VD-MovieAlbum SE 4、PriusNavistation4、DiXiM Media Server、WinDVD5 for HITACHI、BeatJam fot HITACHI、筆ぐるめ ver.13 for HITACHI、TheSky6 Liteほか |
日立、地デジ対応を強化した「Prius Air」/地デジ搭載の一体型モデル「Prius One」(2006年PC春モデル)
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