ちなみにS500には、ビジネスで役立つさまざまなソフトの体験版が同梱されている。具体的には、実際のバインダーと同じ感覚で電子文書(アプリケーションソフトで作成した文書ファイル)やスキャンした紙文書を管理・活用できる「楽2ライブラリパーソナルV3.0」(PFU)、日本語/英語活字OCRソフト「読んde!!ココ Ver.11」(エー・アイ・ソフト)、58カ国語対応活字OCRソフト「e.Typist v.11.0」(メディアドライブ)、企業向け電子文書/紙文書一元管理ソフト「DocuWorks 6.0」(富士ゼロックス)、PDFをDocuWorksフォーマットに高速変換できる「直納☆for DocuWorks」(コラボレーションシステムズ)、PDFのデータを2分割して別々に保存することにより、機密情報のセキュリティを強化する「プライベートデータラック」(グローバルフレンドシップ)、PDFをオリジナルのファイルサイズより数分の1〜数十分の1も小さいDjVu形式に変換できる「Document Express for ScanSnap(OCR版)」、電子文書をPDFに変換して元の電子文書とともに一元管理できる「瞬簡ファイリング」(クセロ)──の8本だ。
これらのソフトのほとんどはS500と連携して動作するため、大幅な作業の効率化が見込めるだろう。
S500は確かに強力なビジネスツールだが、パーソナルユースにおいても非常に便利なツールである。例えば筆者は十数年に渡って雑誌の仕事をしてきたため見本誌が半端ではないほどあるのだが、それをS500を使ってPDF化しようと計画中である。
最近ではPDFの閲覧が可能な携帯電話も存在している。そこで、携帯電話で閲覧可能な、お気に入りの小説やコミックのコンピレーションPDFを作成する(ただし個人の趣味範囲で)というのもおもしろいだろう。イラストレーター志望であれば、自分のホームページに作品を掲載したり、PDFで配布して自己アピールするのもいい。紙焼きで保存していた昔の写真を一気にスキャンして「想い出アルバム」を作ったり、子供が描いた絵や落書きを取り込んで「絵で見る子供の成長物語」を編纂したりと、パーソナルユースでも幅広い活用の可能性を秘めている。
繰り返しになるが、S500の価値を決めるのは「どう使いこなすか」である。そしてその方法や可能性を見つけられるのは、ほかならぬユーザー自身だ。ビジネスユース&パーソナルユースで、ぜひS500を有効に活用してもらいたい。
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制作:ITmedia +D 編集部/掲載内容有効期限:2006年3月12日