第7回 Windows Vistaの最新βをチェックする元麻布春男のWatchTower「Windows Vista編」(2/2 ページ)

» 2006年08月18日 06時00分 公開
[元麻布春男,ITmedia]
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大きく進歩を遂げたWindows Update

Windows Updateで提供されたデバイスドライバ。ディスプレイ、サウンド、モデムなど、配布バイナリに含まれていないデバイスドライバがオプションとして提供されている

 さて、β2でとても気になったことの1つは、NVIDIAのグラフィックスチップで性能が出ず、Desktop Compositionを無効にするかと頻繁に聞かれることだった。が、このJuly CTPのディスプレイドライバでは問題は解消し、少なくともデスクトップの操作において、十分に実用的な性能が得られるものに改善されている。

 また、β2ではキーボードドライバの扱いがちょっと変で、例えばインストール時のキーボード選択が、MS-IME、US、JPからの選択になっていた。要するにハードウェアとしてのキーボードレイアウトと、システムで扱う(キーボードから入力する)言語の選択がごちゃまぜになっていたのだが、この問題もJuly CTPでは改善されている。

 気になるのは、このようなアップデートが古いビルドに適用されないことだ。上記のキーボードの問題はインストーラにもかかわる問題であり、過去のビルドに適用するのが困難なのかもしれないが、NVIDIAチップのグラフィックス性能の問題は、ドライバのアップデートで解消するものではないかと思われる。ならば、β2のシステムに対してWindows Updateによるドライバの配布を行うべきではないだろうか。

 言うまでもなくβ2は、カスタマープレビュープログラムをはじめ、広範な配布を行ったビルドである。それに対してJuly CTPは配布先が限られている。言い換えれば今もβ2を利用しているユーザーは多いはずであり、更新されたドライバを配布する意味はあるはずだ。だが、β2に対してはWindows Defenderの定義ファイルアップデートをはじめとする、セキュリティ関連のアップデート(重要なアップデート)は行われるものの、それ以外のアップデート(オプション扱いのアップデート)が提供されないのは残念だ。

 実はJuly CTPで加わった機能の1つは、このオプション扱いのアップデートだったりする。July CTPが標準でサポートするデバイス(July CTPに標準で含まれるデバイスドライバ)は、β2に対してそれほど増えているとは思わない。ところが、インストール完了後、最初のWindows Updateによって、ほとんどのデバイスのドライバがオプションとして提供される。ノートPC用のグラフィックスチップ、サウンドドライバなど、これまではWindows XP用のものを流用しなければならないデバイスが少なくなかったが、July CTPではその必要がほとんどなくなっている。大きな進歩を遂げた部分の1つだ。

元麻布春男氏のプロフィール

フリーライター。IBM PC/AT互換機以前からPCの世界に入り、さまざまなメディアでPCに関する評論やレビュー、コラムなどを執筆。とくに技術面での造詣が深く、独特の切り口による分析記事は人気が高い。


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