2007年のスワローズは「インテル貼ってる」

» 2007年01月26日 03時51分 公開
[長浜和也,ITmedia]

 1月26日にヤクルトスワローズはレノボ・ジャパンとインテルと2007年シーズンのスポンサーシップの契約を提携した。当日行われた記者発表会では、ヤクルト球団代表取締役社長の多菊善和氏、レノボ・ジャパン代表取締役社長の天野総太郎氏、インテル代表取締役共同社長の吉田和正氏、そして、東京ヤクルトスワローズ監督の古田敦也氏が、それぞれの立場から、今回のスポンサーシップに対する期待を語った。

 多菊氏は、レノボ・ジャパンとインテルに2007年のスポンサーシップの契約をお願いした理由として、「インテル、レノボの両社はIT業界の中で大変進んでいるので、野球業界としてもこれからいろいろな面で活用させていただきたい」と述べるとともに「これからも、いろいろな意味で野球変革でいっしょにいろんなことをやっていきたい」と両社との協業が球界にとってもメリットになると強調した。

レノボ・ジャパン代表取締役社長の天野総太郎氏。「スポンサーシップの枠に拘ることなく、協力体制を追求し社会貢献を果たしていきたい」

「古田監督には個人的な共感を覚えている」というレノボ・ジャパンの天野氏は、古田監督の強いリーダーシップの下でプロ野球界のイノベーションを進めているスワローズが、球団の改革や人材育成、社会貢献にも積極的に取り組んでいる点に触れ、「レノボの企業文化に共通する」と、同球団を支援する理由を語った。

 誕生して日が浅く、「日本市場だけではなくグローバルの観点から見ても認知度がまだまだ向上の余地がある」(天野氏)レノボは、その地域で人気のあるスポーツに対するスポンサーシップを全世界的に進めており、米国でもNBA、NFL、NHLのスポンサーシップを行っている。今回のスワローズとの契約もその活動の一環と位置付けていて、「レノボ・ジャパンの企業名が日本の市場でもさらに浸透して日本のユーザーから愛されるメーカーになりたい」(天野氏)という期待を抱いてる。

インテル代表取締役共同社長の吉田和正氏。「インテルは半導体の会社なので、野球から遠いところにあると思われるかもしれないが、大事なのは“感動を与えるために何が出来るか”ということだと思う」

 最近、異業種との共同プロジェクトを次々に進めているインテルの吉田氏は「コンピュータや新しい技術を使ってもらうことで、教育や地域の活性化を目指している。そういう意味では、この(野球とIT企業の)組み合わせは非常にユニークと言われるかもしれないが、国民的スポーツである野球とレノボ、インテルが力を合わせるとひょっとしたら非常に素晴らしいことが出来るのではないかと」と今回のコラボレーションの魅力をアピールした。

 吉田氏は、スワローズとスポンサーシップの契約を結ぶことになった理由を「1つは(スワローズが)東京という地域に野球教室をやられているときに、レノボの製品とインテルを組み合わせていっしょにPC教室もやったらどうだろう。野球も勉強になってPCも体験できるという非常に素晴らしいことができる」「プロ野球をとおして技術先進国である日本の発展にも貢献したい」「最後に、古田監督の存在。データに基づいた緻密な戦略であるとか、挑戦していくことというのはインテルのカルチャーにぴったりです。そういう意味で戦略性と挑戦性という2つの言葉をインテルのメッセージとして、うまく力を合わせながら貢献していければ」と説明した。

 最後に古田監督が、「世界ばかりを見ているのかと思っていたら、教育であったり社会貢献、地域を活性化させるという言葉をいただき、このパートナーシップに力強いものを感じている」とレノボ・ジャパンとインテルのスポンサーシップに対する期待感を述べるとともに、「東京は日本の首都なのでグローバルに物事を展開していきたい。レノボとインテルとパートナーシップを取れるということは、 グローバルなチームになっていけるのではないかと、非常にいいイメージを持っている。世界に出しても恥ずかしくないユニホームになっていると思うので、あとはなんとか現場のトップである私がみんなのケツを叩いて日本一になれるように今年1年頑張っていかなければならない」と2007年シリーズへの決意を表した。

今回のスポンサーシップ契約を記念して、スワローズ、レノボ・ジャパン、インテルのWebページで古田監督のサイン入りThinkPadのプレゼント企画が行われる予定だ
レノボ・ジャパンとインテルのロゴはスワローズの主催試合で使うホーム用ユニフォームに表示される。レノボはヘルメット、インテルは腰の左寄りにレイアウトされている

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