ゴールデンウィーク真っ直中のアキバは、連日中央通りが歩行者天国となり、正月以来のにぎわいを見せていた。5月3日からは晴天が続き、半袖で回遊する人が目立っている。PCパーツショップも盛況な様子で、高速電脳は「昨年より明らかに来店される人が多いですね」と語る。フェイス秋葉原本店も「3日は開店から閉店までラッシュが収まらず、忙しさの中であっという間に一日が過ぎ去りました」と話しており、例年以上に盛り上がっているようだ。
今年はWindows Vistaが登場し、ゴールデンウィーク前に限定パッケージ「Ultimate α+」の販売が始まるとともに、新チップセットや新GPUの投入、IntelとAMDのCPU値下げなど、自作PC市場が盛り上がる要因がいくつも重なっている。このため、1カ月前からこの盛況ぶりを予想していたショップは少なくなかった。そしてさらに、魅力的なパーツが連休中にもいくつか投入されている。
新製品の中で1番のヒットは、木曜日から出回っているBIOSTARのmicro-ATXマザー「TF7050-M2」だ。5月2日にNVIDIAが発表した、グラフィックスコア統合チップセット「nForce 7050PV」を搭載した初のマザーボードで、オンボードでHDMI(およびDVI)出力とアナログVGA出力に対応している。価格は1万円弱で、入荷数は多い。ただし大人気のため、TSUKUMO eX.など金曜日の時点で売り切れたショップもあり、連休の後半には入手困難になっている可能性もある。
nForce 7050PVは、GeForce 7xxxシリーズ相当のグラフィックス性能を備えており、動画を美しく見せる画質補正機能も搭載している。すでにブレイクしている「AMD 690G」に匹敵する性能があり、「HDMI出力をサポートしているので、リビングに置くHDDレコーダー的マシンを自作することも可能でしょう」(ツートップ秋葉原本店)と、褒めちぎる店員さんが多かった。
同チップセットはIntelとAMD系の両マザーに組み込まれる予定だが、TF7050-M2はSocket AM2に対応しており、まさにAMD 690Gマザーの対抗馬的な位置づけにある。クレバリー1号店は、「AMD(ATI)製チップに抵抗があるユーザーには、待望のチップセットでしょう」と話す。
ゴールデンウィーク以降、同チップを搭載したマザーが各社から登場する予定だが、ある店員さんは「AMD 690Gの時と同じく、一番乗りのBIOSTARがもっとも人気を集めそうです。手頃な価格はもちろんですが、オプションカードなしでHDMIとVGA出力をサポートするのは、貴重なラインアップとなるはず」と語った。
製品名: | BIOSTAR「TF7050-M2」 |
入荷ショップ | |
クレバリー1号店 | 9444円 |
パソコンショップ・アーク | 9780円 |
フェイス秋葉原本店 | 9970円 |
ツートップ秋葉原本店 | 9980円 |
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