あまり見慣れないAMDの廉価版CPUとNVIDIAのグラフィックス統合型チップセットを搭載しているということで、やはりパフォーマンス面は気になるところだろう。左は、Windowsエクスペリエンスインデックスのスコアだ。ゲーム用グラフィックスのサブスコアが「3.0」と低いのは仕方がないが、グラフィックスのサブスコアも「3.3」と少々低め、プロセッサも「3.8」とやや物足りない。
実際の使用感としても、致命的な欠陥があるわけではないのだが、Core 2 Duoなどを搭載したノートPCに比べてしまうとレスポンスにモタつきを感じるのは否めない。率直に言って、このスペックあたりがVistaを無理なく利用できる最低ラインといえるだろう。
そのほかのメジャーなベンチマークテストプログラムのスコアは下のグラフの通りだ。チップセット統合型でシェーダモデル3.0非対応のグラフィックスコアだけに、3DMark06の低いスコアは仕方がない。PCMark05のスコアも伸びなかったが、コンポーネント別のスコアを見ると、ここでもグラフィックス性能が少し足を引っ張っている。
全体的にシンプルに、ソツなくまとまっており、低価格ながら基本的なノートPCとしての完成度はかなりのものがある。ワイド液晶ディスプレイ、メモリ容量、Windows Aero対応グラフィックスコアなど、Vista Home Premiumの利用を前提としてポイントを押さえたハードウェア構成もスマートだ。
性能面では物足りなさも残るが、価格を考えるとそうぜいたくも言えず、むしろコストパフォーマンスを考えれば上々と言えるだろう。Webブラウズやメール、ワープロ、カジュアルなゲームといったライトユースを想定して低価格なVista搭載ノートPCを探しているのであれば、検討に値する製品だ。
Gateway MT3303j | |
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CPU | Sempron 3500+(1.8GHz) |
L2キャッシュ | 512Kバイト |
BIOS | Phoenix |
チップセット | NVIDIA C51MV |
メインメモリ | 1GバイトPC2-5300 DDR2 SDRAM(512Mバイト×2) |
メモリスロット(空き) | 200ピンSO-DIMM×2(0) |
HDD | Ultra ATA 80Gバイト/4200rpm(HGST HTS421280H9AT00) |
光学ドライブ | DVD±R DL対応DVDスーパーマルチドライブ(HL-DT-SL GSA-T10N) |
液晶ディスプレイ | 14.1インチワイド液晶(光沢) |
解像度 | 1280×800ドット |
グラフィックスチップ | チップセット内蔵(GeForce Go 6100) |
グラフィックスメモリ | 最大256Mバイト(Turbocache) |
サウンドチップ | HDオーディオ |
USB | USB 2.0×3(左側面:3) |
IEEE1394 | − |
ビデオ出力 | D-Sub 15ピン×1(右側面) |
光デジタル音声出力 | − |
音声入出力 | マイク×1(前面)、ヘッドフォン×1(前面) |
イーサネット | 100BASE-TX/10BASE-T |
無線LAN | IEEE802.11g/b |
Bluetooth | − |
FAXモデム | 56Kbps(V.92対応) |
カードスロット | ExpressCard/54×1(左側面) |
メモリカードスロット | SDメモリーカード/MMC/メモリースティックPRO共用×1(左側面) |
キーボード | 日本語90キー(キーピッチ約19ミリ、キーストローク約2.5ミリ) |
マウス | バーティカルスクロールゾーン付きタッチパッド |
バッテリー | リチウムイオン(10.8ボルト 4800mAh) |
バッテリー駆動時間 | 3時間42分(JEITA 1) |
外形寸法 | 325(幅)×236(奥行き)×35(高さ)ミリ |
重量 | 約2.4キロ |
搭載OS | Windows Vista Home Premium |
主な付属品 | 電源ケーブル、ACアダプター、ユーザーズガイド、リカバリDVD-ROM |
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