23時50分になると、TSUKUMO eX.の入り口上部に大きく掲げられていた深夜販売用の幕を取り外す除幕式が行われた。高橋氏や三橋氏がヒモを引くと、はがれた幕の下から「Windows Home Server 好評発売中!!」の幕が出現。歓声が上がる中、観衆にはクラッカーが配られ、0時を迎える準備が整えられた。
そして0時。TSUKUMO eX.前ではクラッカーが鳴らされ、引換券を持ったユーザーが新OSを手に入れる。ほかの3店舗でも同様の光景が見られ、すばやく処理された。引き換え数が少ないうえ、深夜販売イベントの常連ショップばかりということもあり、引き渡しはスムーズに進み10分足らずでどこのショップも完了した。
用意したイベントや特価品の規模と集客数を比べると、期待を下回る結果と思われる。それでも今回の深夜販売をプラスに捉える感想は多かった。
ツートップ秋葉原本店は「半数以上の人が特価品目当てだったので、OSの引渡しは一瞬で終わりました。数ははけていないですが、興味を持つ人はたくさんいたようです。地味な製品だけど、今後徐々に売れてくれると期待しています」と語る。
クレバリー2号店も「お客さんはあまり集まらなかったですが、コアな人たちばかり集まって、逆に楽しめました。深夜販売をきっかけに、家庭用サーバが普及すると、もっと自作にも幅ができて面白くなりますね」とコメントした。
ただし、1人の観衆として深夜販売イベントをウォッチしていた別のショップのある店員さんは、少し厳しめに評価している。「まあ、予想の範囲内の結果です。それよりも、最近は深夜販売をやりすぎているのが気になります。このままでは製品に関係なく参加するようなお祭り好きな人が、集まらなくなってしまう。深夜販売を“お祭り”としてプレミアム感を持たせるには、せめて1年に1回のペースを保たないとね」。
一部には、まもなくの発売が予想されるIntel X38 Expressマザーも深夜に発売されるという噂が流れている。それが現実となるか幻となるかは、今回のイベントの結果を各ショップがどう判断するかによって変わってきそうだ。
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