また、ハードウェアでも、サーバ向け製品が注目を集めている。
9月初旬から、コードネーム“Barcelona”こと、サーバ向けCPU「Quad-Core Opteron」を搭載したデモ機がUSER'S SIDE秋葉原本店で展示されている。Quad-Core Opteronを2U搭載したマシンで、計8コアのCPUを駆使したベンチマークテストが見られる。
Quad-Core Opteronの発売は11月ごろを予定しているが、同ショップでは、デモマシンに触発されて現行のデュアルコアOpteronを購入する人がいるらしい。「ハイスペックなサーバマシンも30万円以下で組めるようになりました。敷居がグッと低くなっているので、チャレンジしてみようという人が増えているのでしょう」(同ショップ)。Quad-Core Opteronが登場すると、この流れが勢いを増し、一気にサーバマシンがブレイクする可能性もある。
コンシューマー向けでも、AMDの次世代ブランド「Phenom」を待ち望む声が多い。9月第4週には、製造プロセス65ナノメートルのシングルコア「Sempron LE-1150」が登場。9月第5週は、クロック倍率の引き上げが可能な限定モデル「Athlon 64 X2 5000+ Black Edtion」が発売され、注目を集めた。
しかし、売れ行きはそれぞれいまひとつの様子。某ショップは「AMDユーザーは、みんなPhenom待ちモードに入りましたね。今年中に登場すれば、絶対大ヒットする。それまでは我慢です。ただ、登場が来年まで持ち越されると、インテルに浮気する人が増えてしまうかも……」と心配していた。
7月ごろから登場がささやかれていたアースソフトのHDキャプチャカード「PV4」が、9月12日に複数のショップで販売された。価格は2万円弱。少し前にアースソフトのサイトで、出荷した店舗が公開されたため、発売日はPV4目当てのユーザーが在庫を求めてアキバをかけずり回る状況になった。
某ショップは「夕方に入荷したのですが、それまでが大変でした。何度も同じ人が在庫を聞いてきて、こちらも“まだ来ていません”の繰り返し。当日に売り切れてホッとしています」と語る。
PV4が人気を集める理由は、480i/480p/1080i/720pでハイビジョン映像をキャプチャできるため。D4端子経由であれば、著作権保護技術を備えたコンテンツもHDDなどに保存できるというわけだ。
よく似た製品に、エスケイネットの「Monster X」があるが、こちらは録画非対応。ただし、キャプチャ可能にする裏ワザが一部で知られている。PV4の再入荷は可能性が限りになく低いというのが、大方のショップの意見。それならばと、現在は比較的潤沢に出回っているMonster Xを買いに走るユーザーが多いようだ。
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