“ネイティブ?”と挑発するクアッドコア「Phenom」登場(2/2 ページ)

» 2007年11月19日 14時01分 公開
[長浜和也,ITmedia]
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4GPUのCrossFireXに対応する“AMD 790FX”

 AMD 7シリーズチップセットとして登場するのは、「AMD 790FX」「AMD 790X」「AMD 770」の3モデルだ。従来のAMD製チップセットからのアップデートとして、PCI Express 2.0とHyperTransport 3.0の導入、4GPU構成によるマルチGPU技術「CrossFireX」のサポートが挙げられる(AMD 790FXとAMD 790X。資料によると、AMD 790FXが4GPU構成に対応し、AMD 790Xは2GPU構成に対応するとされている)。

 AMD 7シリーズチップセットは、65ナノメートルプロセスルールを導入することで省電力動作を実現した。AMDの説明では、Intel X38 Expressが26ワット以上必要なところを、AMD 7シリーズチップセットでは、最大で10ワットで済むという。

 チップセットを搭載するマザーボードの価格は、AMD 790FX搭載マザーで150〜250ドル、AMD 790X搭載マザーで99ドルから150ドル、AMD 770搭載マザーで70〜100ドルとなる見込み。AMDは、AMD 7シリーズチップセットを搭載したマザーボードの価格は、インテルの競合チップセットを搭載した製品よりも低く抑えられると主張する。

 AMDは今後投入を予定しているチップセットの登場時期も明らかにした。それによると、DirectX 10対応グラフィックスコアとUVDを統合した「RS780」(開発コード名)が2008年2月に、RS780と同等のグラフィックスコアを統合したノートPC向けチップセット「RS780M」(開発コード名)が2008年5月に登場する予定だ。

AMD 7シリーズチップセットは「AMD 790FX」「AMD 790X」「AMD 770」の3モデルが用意される。AMD 790FXは4GPU構成に対応するCrossFireXに対応する
AMD 790FXの構成。PCI Express 2.0はグラフィックスカード用にX16が2本、周辺機器用にX1が6本用意される。4GPU構成のCrossFireXを構築する場合は、X8が4本という構成になる

AMD 7シリーズチップセットラインアップとインテルの競合モデルのそれぞれを搭載したマザーボードの価格を比較する
AMD 7シリーズチップセットは65ナノプロセスの採用とそれに伴う消費電力の削減も特徴として挙げられる

細かいオーバークロック設定が可能になった「AMD OverDrive」

 今回発表された、CPUのPhenom、チップセットのAMD 7シリーズ、そして、先に発表されたGPUのRadeon HD 3800シリーズで構成されるのが、AMDが新しく立ち上げる「Spider」プラットフォームだ。競合するプラットフォームに対するSpiderのアドバンテージとしてAMDは「L3キャッシュを実装するクアッドコアCPU」「帯域16Gバイトを実現するHyperTransport 3.0」「DirectX 10.1のサポート」「PCI Express 2.0の導入」「HDCPに対応し、HD-DVDとBlu-ray Discコンテンツで高解像度再生が可能なUVDの実装」「パフォーマンスアクセラレーションを実現するツール“AMD OverDrive”への対応」を挙げている。

 AMD OverDriveはSpiderプラットフォームを構成するシステムの情報をリアルタイムで取得し、ユーザーが設定したオーバークロックモードにあわせてチューニング設定を自動で行えるユーティリティだ。初心者でもスライダー1つでシステムのパフォーマンスを設定できる「Novice Mode」や、CPUやメモリ、HyperTransport、メモリバスやPCI Expressごとに動作クロックや駆動電圧を個別に設定できる「Advance Mode」を持つほかに、システムの構成パーツを分析して、自動で設定をチューニングする「Auto Clock」モードも用意される。

AMD OverDriveのセッティング画面。一番上にある「Performance Control Mode」で初心者向けの「Novice Mode」と上級者向けの「Advanced Mode」を切り替える
「Performance Control」のメモリセッティング画面。AMD OverDriveに対応しているSpiderプラットフォームの場合、ここまで細かい設定が可能になる

「Status Monitor」では、実装されたコアごとの動作クロックと駆動電圧、CPU負荷率と温度が監視できるほか、GPU、メモリバスとPCI Express、HyperTransportなどのクロックも表示される
「Performance Control」の動作クロックと駆動電圧設定画面。CPUやサウスブリッジ、ノースブリッジ(ともに、AMD OverDriveの表記)、メモリバスなど細かい箇所の電圧と動作クロックを設定できるほか、倍率設定のスライダーがCPUのコアごとに用意されている

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