SP2208WFPは、2系統のPC入力に加えて1系統のHDMI入力を搭載し、スケーリングの設定を柔軟に行えるのが大きな魅力だ。デルが初めて投入するHDMI搭載ディスプレイながら、HDMI関連の機能は手堅くまとまっていると感じた。PCのほかに、HDMI出力を備えたAV機器やゲーム機を手軽につないで利用したいといったユーザーに向いている。
表示性能やOSDには改善の余地が残されているが、高機能なWebカメラも搭載した構成で5万9800円という直販価格はなかなかコストパフォーマンスが高いといえる。もちろん、今後は同社恒例のクーポンや各種キャンペーンを利用することで、より求めやすい価格で購入できるようになるだろう。
最後に今後の希望としては、フルHDを余すことなく表示できる24インチ以上の大画面ワイドモデルに、HDMIを積極的に採用してほしいと思う。ただし、デルはHDMIに対抗するDVI後継インタフェース「DisplayPort」の規格策定にもかかわっており、近い将来にはこの新しい端子を率先して搭載してくることが予想される。その場合、液晶ディスプレイにHDMIとDisplayPort、DVIを共存させるのか、どのタイミングでDVIをDisplayPortに置き換えるのかなど、興味はつきない。2008年はPC向け液晶ディスプレイのインタフェースが大きく変わる年になりそうだ。
SP2208WFPの主なスペック | |
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パネルサイズ | 22インチワイド |
表示エリア(H×V) | 473.76×296.1ミリ |
画面解像度 | 1680×1050ドット |
画素ピッチ | 0.282×0.282ミリ |
水平周波数 | 30〜83kHz |
垂直周波数 | 56〜75Hz |
視野角 | 上下/左右とも160度 |
輝度 | 300カンデラ/平方メートル |
コントラスト比 | 2000:1(ダイナミックコントラスト機能による) |
応答速度 | 2ms(中間階調) |
PC入力端子 | DVI-D(HDCP対応)、D-Sub 15ピン |
ビデオ入力端子 | HDMI |
音声入力端子 | − |
音声出力端子 | ステレオミニ |
スピーカー | オプション |
USBハブ | USB 2.0×4(背面×2、左側面×2) |
Webカメラ | 200万画素(マイク搭載) |
チルト角度 | 上21度/下4度 |
スイベル角度 | − |
高さ調節 | − |
縦画面表示 | − |
VESAアームマウント規格 | 100×100ミリ |
電源 | 本体内蔵 |
消費電力 | 待機時2ワット以下 |
本体サイズ | 512.8(幅)×146.9(奥行き)×415.2(高さ)ミリ |
重量 | 約6.75キロ |
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