1月初旬にインテルがコンシューマ向けで初のクアッドコアCPU「Core 2 Quad Q6600」を投入。当初は11万円弱の価格がネックとなってあまり売れ行きが芳しくなかったが、12月には複数のショップが全CPUの中で人気ナンバーワンに挙げるほどの存在となった。
そのターニングポイントとなったのは、7月22日の深夜販売。新型のCore 2 Duo/Quad/Extremeを販売するイベントだが、現行のCore 2 Quadの大幅な価格改定が入り、Q6600も3万7000〜9000円で買えるようになった。同イベントでも新CPUではなく、Q6600目当てで並ぶ人が多かったのが印象的だ。
なお、11月には12万円を超える最上位の「Core 2 Extreme QX9650」が登場。ハイエンド志向のユーザーが殺到し、年末も品薄の状態が続いている。QX9650により“10万円超えのCPUは売れない”というショップの神話は崩れたといえる。
先を越されたAMDは、Athlon 64 X2の価格改定を数回繰り返して対抗。2月に当時最上位の「Athlon 64 X2 6000+」を投入したが、初回6万円前後だった価格は、12月末に2万円強となった。また、6月にはエントリー向けのデュアルコアCPU「Athlon X2 BE」シリーズを投入しており、年末現在も好調に売れ続けている。
クアッドコアCPUの「Phenom」は、インテルから10カ月ほど遅れた11月22日、最下位モデルの「Phenom 9500」を先頭にようやく登場した。発売当日は平日にも関わらず、TSUKUMO eX.の店内に列ができるほど高い関心を集めていた。
ただ、年末までに登場したのはPnenom 9500/9600/9600 Black Editionの3モデルのみとあって、いまだ劣勢をくつがえすには至っていない。熱心なAMDユーザーである某店員さんは「ちょっと待たせすぎたみたいだね。ただ、来年初旬に登場する上位のPhenom 9900/9700がヒットするはず。今後も盛り上げてほしいよ」と期待を込めて語っていた。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.