これで“新生活PC難民”から抜け出せる!?──デルノート購入ガイド直販ノートPCの選び方(1/2 ページ)

» 2008年02月29日 11時22分 公開
[小川夏樹,ITmedia]

 冬商戦も終わり、新入学や新社会人となる人たちにとって、4月からの新生活に向けた準備時期がやってくる。年度末の3月を迎え突然の予算消化を迫られているビジネスマンも多いことだろう。そこで、お手ごろPCからパワフルなハイエンドPCまで取りそろえ、すぐに注文できる直販ノートPCの中から、まずはデルの「Inspiron」と「XPS」シリーズを取り上げる。ラインアップの解説から各モデルの位置付けや買い方指南をまとめているので、購入の際の参考にしてもらえれば幸いだ。

豊富なラインアップの中から、どれを選ぶ?

デルのInspironシリーズ。8色のカラバリが特徴だ

 デルがリリースしているノートPCは「Inspiron」「XPS」「Latitude」「Precision」「Vostro」と全部で5シリーズにもなる。このうち「Inspiron」と「XPS」がコンシューマー向けとなり、残る3シリーズはビジネス向けに分類される。ビジネス向けシリーズの中でも、Precisionがワークステーション、VostroはSOHO特化モデルに位置付けられており、コンシューマー用とビジネス用の中間を占める。

 各シリーズごとにそれぞれ3〜9モデルが設定されており、モデル数だけでコンシューマー向けが7モデル、ビジネス向けが16モデルの全23モデルものラインアップになる。さらに各モデルごとに細かい仕様変更(BTO)が可能なので、激安仕様からハイスペックな構成まで多彩な選択ができる。多くのモデルで、45ナノメートルのプロセスルールが採用された新型Core 2 Duoを選べるのも直販ベンダーらしい魅力だ。

 ちなみに、全モデルでお勧めのパッケージが用意されている。BTOに不慣れなユーザーは好みのパッケージをベースにパーツをチョイスすればいいだろう。

コストパフォーマンスを重視した「Inspiron」シリーズ

 まずはInspironシリーズを見てみよう。このシリーズ名は、同社のビジネス向けノートPC「Latitude」シリーズに次ぐ長い歴史を持っており、デルのコンシューマー向けノートPCの原点と言える。2007年6月にフルモデルチェンジが行われデスクトップPCのブランド名がInspironに統合されたのも記憶に新しい。

 本シリーズの特徴は、コストパフォーマンスを重視している点にある。文字通り買い得感が高く、2月29日現在でラインアップは4モデルで構成される。液晶ディスプレイのサイズがそのまま型番の先頭2桁の数字になっており、14.1インチワイド液晶モデルが「1420」、15.4インチワイド液晶の高性能モデルが「1520」、同じく15.4インチワイド液晶のスタンダードモデルが「1525」、17インチワイド液晶搭載モデルが「1720」と名付けられている。いずれも天板に8色のカラーバリエーションを用意しているのも見どころだ。

 各モデルの詳細は、下の記事を参照してほしい。

セカンドマシンとして使うなら「1420」か「1525」

 新生活に合わせてノートPCを購入しようとしている場合でも、すでにメインマシンとしてデスクトップPCを所有しているのであれば、Inspiron 1420か1525を購入するのがお勧めだ。軽さを求めるなら1420、液晶ディスプレイのサイズを優先するなら1525といった感じで選ぶとよいだろう。

 構成時の価格はベーシックパッケージで1420が7万9800円から、1525が6万9980円から(2月29日現在、以下同様)となっており、非常に買い得感が高い。しかも随時展開中のキャンペーンを活用するれば、より安く購入可能だ。

 お勧めのBTO構成としては、両シリーズともOSをWindows Vista Home Premium、CPUを2.0GHz駆動のCore 2 Duo T7250に変更し、メインメモリを2Gバイト(1Gバイト×2のデュアルチャネル構成)、HDDを160Gバイトに変更すれば性能的にも十分満足できるはずだ。ほかに+2100円でBluetoothの追加や、1525なら+1050円で6セルバッテリーにして駆動時間を延ばすことも可能だ。

左から14.1インチワイド液晶ディスプレイを搭載したInspiron 1420、15.4インチワイド液晶ディスプレイ採用のInspiron 1525

メインマシンとして性能を追求するなら「1520」か「1720」

 またノートPCをメインマシンとして新調する場合、1520か1720をお勧めしたい。1520と1720では、Blu-ray Discドライブの搭載をはじめ、より高速なGPUや高解像度の液晶ディスプレイといった上位のパーツが選べるからだ。加えて、大柄なボディを生かすべく、標準で10キーを備えているのも本機ならではの特徴だ。

 さらに、液晶ディスプレイのサイズが大きい1720でもベーシックパッケージならば8万5279円という破格の安さが魅力である。Webブラウズやオフィスアプリケーションを使う程度という使い方なら、この構成でも十分実用的だろう。17インチワイド液晶ディスプレイを生かした上位モデルらしい構成にするのであれば、BTOでOSをWindows Vista Home Premium、CPUをCore 2 Duo T7250、メモリを2Gバイト(1Gバイト×2のデュアルチャネル構成)、HDDを160Gバイトにし、画面解像度を1920×1200ドット、GPUにGeForce 8400M GSを選んで、メインマシンとして使えるスペックに強化しよう。

 一方の1520は、ベーシックパッケージの価格が11万8780円からとなるが、この構成でOSがWindows Vista Home Premium、CPUはCore 2 Duo T7250(2.0GHz)、メモリは2Gバイト、HDDが160Gバイトと、ベーシックパッケージを購入しても十分な基本性能を持っている。しかもGPUとしてGeForce 8400M GSが標準搭載され、5250円上乗せすればGeForce 8600M GTに変更できる。さらに予算があるのなら、ワンセグチューナーを選んでテレパソ環境を目指すのもいいだろう。

左から15.4インチワイド液晶ディスプレイを搭載したInspiron 1520、17インチワイド液晶ディスプレイ採用のInspiron 1720。1420や1525よりもワンランク上のパーツがBTOで用意されている

 次のページでは、Inspironの上位に位置付けられるXPSシリーズを見ていく。

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