老舗BTOメーカーの最高峰PCを体感――エプソンダイレクト「Endeavor Pro4300」ゲーマーもエンコ職人も(2/2 ページ)

» 2008年04月15日 12時00分 公開
[兼子忍,ITmedia]
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Core 2 ExtremeとCorssFireの実力を検証

Windows エクスペリエンス インデックス

 続いて、ベンチマークテストの結果から評価機の性能を明らかにしていこう。今回計測したベンチマークテストは、PCを使って実際に行なわれる作業を再現し、PCの総合性能を計測するPCMark05、3Dゲームをプレイする際のパフォーマンスを測定する3DMark06、人気のオンラインRPG「Final Fantasy XI」をプレイするにあたっての快適度を測るFinal Fantasy XI オフィシャルベンチマークソフト(Vana'diel Bench 3)、Windows Vistaが搭載するWindows エクスペリエンス インデックスの4つだ。評価機はCPUにCore 2 Extreme QX9650、グラフィックスカードにRadeon HD 3870 CrossFireとハイスペックを誇るだけに、いずれのテストでも高いスコアが期待される。

 さて、Windows エクスペリエンス インデックスの結果を見てみよう。この中で最も低い成績だったプライマリ ハードディスクが5.7、そのほかのテストはすべて5.9と、ほぼ満点に近い結果になった。Windows Aeroもフリップ3Dも、本機の性能ならストレスをいっさい感じることなく利用できるはずだ。

 PCMark05の結果は、総合スコアのPCMarksが9829という優秀な成績をマークしたほか、個別の項目でもCPUテストが9646、Graphicsテストが12438という、ハイエンドモデルの名に恥じない、極めて高いスコアを記録した。MemoryとHDDの結果も6500前後と決して悪い値ではなく、オフィススイートを利用するビジネス用途から、画像/動画編集などのクリエイティブ用途、ビデオファイルのエンコードのような重い処理を行なうプライベート用途まで、あらゆるシーンで快適なレスポンスが期待できる結果だ。

 3DMark06は1024×768ドットと1280×1024ドットの2種類の解像度でテストを行なった。結果は、1024×768ドット時が15943、1280×1024ドット時でも15322と、Radeon HD 3870 CrossFireの実力を見せ付つける結果となった。20インチワイド液晶のフルスクリーンモードといった、さらに高い解像度でも、最新の3Dゲームを快適に楽しむことができるだろう。Final Fantasy オフィシャルベンチマークの結果は、低解像度モードで10000の大台に乗らなかったのが残念なところではあるが、低解像度、高解像度の両モードとも快適にプレイできることを示す結果を残しており、こちらも不満はまったく感じられない。

画面は左からPCMark05、3DMark06、Final Fantasy オフィシャルベンチマークの結果

 さらに今回は、国内でも特に人気の高い3DオンラインRPG「Lineage II」を実際にプレイして、表示品質やレスポンスをチェックしてみた。

Lineag IIに存在する都市の中でも特に混雑の激しい「ギラン」の中央広場。大量のキャラクターがひしめいているが、この混雑の中でも軽々と移動することができた。Lineage IIには攻城戦や大規模レイドなど多数のキャラクターが激しく動き回るシーンが存在するが、そういった状況でもスムーズな動作が期待できそうだ。

 Lineage IIにはベンチマークテストが用意されていないため、体感でのリポートになるが、特に重い処理とされる「影」の表示を有効にするなど、すべてのグラフィックオプションを最高の状態に設定しても、フィールドでの狩りの最中や、各地に点在する村の中での移動中に、コマ落ちはまったく見られず、極めてスムーズな表示でゲームをプレイすることができた。

 大量のプレイヤーが露店を並べる商業都市では、さすがにフィールドやほかの村ほどのスムーズな表示は得られなかったが、一般的なPCでは強制的に画質を落とさなければ移動するのも困難であるのに比べて、今回の評価機では画質を保ったままでも街中を軽々と歩き回ったり、視点を自在に動かすことができた。高い負荷のかかる状況下で、体感ではっきりと動きのスムーズさに違いを見出せたのは驚きだ。

フラッグシップモデルにふさわしいハイスペックな構成で買うのがベスト

 性能を追求した評価機の構成は、38万3060円と非常に高価で、万人におすすめできるとは言いがたい。しかし、必要であれば価格を度外視して性能を選び取れるというのは特筆に値する特徴であり、Endeavor Pro4300の魅力の1であることは間違いない。そもそも、ネットサーフィンやメールの送受信程度のライトユースや、オフィススイート中心のビジネスユースに用いるのであれば、より安価でコンパクトな「Endeavor MT7800」や「Endeavor MR3300」を選ぶべきだろう。本機を購入するのなら、用意できる予算をギリギリまで使って、可能な限りのハイスペック仕様で購入することをおすすめしたい。

 なお、本機サポートサービスは、購入後1年間のピックアップ保守サービスが標準で付属するが、有償サービスを利用すればサポート期間を最大5年間まで延長できるほか、訪問修理サービスを利用することも可能だ。さらに飲み物こぼしや地震による破損など、通常のサポートでは修理対象から外れるケースでも補償を行なってくれる「Goldワランティ」も用意されている。予算との兼ね合いもあるが、ハイスペックな1台を購入して長く使いたいと考えるなら、ぜひサポート内容の強化も検討してほしい。

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