ゲームもエンコも妥協なし!──ドスパラ「Prime Galleria QX 9800GTXモデル」:45ナノクアッドコアCPU搭載(2/2 ページ)

» 2008年05月20日 11時33分 公開
[鈴木雅暢,ITmedia]
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オリジナルのスチール製ケースに650ワット電源ユニットを内蔵

HDDベイはワンタッチで取り外せる

 Galleriaシリーズに共通して使われている同社オリジナルのミドルタワーケースは、スチール製でシンプルな構造のもの。サイズは196(幅)×505(奥行き)×435(高さ)ミリと奥行きが長く設置面積はそれなりに必要だが、そのぶん作業性は良好だ。ベイの構成は、5インチベイ4基、3.5インチオープンベイが2基、シャドウベイが4基で、標準ではそれぞれ1基ずつ使用済みだ。3.5インチベイにはSDメモリーカードをはじめ12種類のメモリカードが読み書きできる12in1カードリーダーが装着されている。

 メンテナンス性も良好で、手回しネジでサイドカバーだけを外すことができ、シャドウベイも手回しネジと樹脂製のアタッチメントにより工具を使わずに手前に引き出して作業できる。シャドウベイのHDD取り付け用ネジ穴部分に、制振ゴムを装備しているのもそつがない。

 冷却性能にも不安はなく、側面のパネルにはCPUクーラーに直結させられるダクトがあり、グラフィックスカード用の通気口も用意されている。背面には12センチ角の排気ファンを標準で装備し、前面にも12センチ角の吸気ファンが装着できる。ハイエンドCPUとハイエンドグラフィックスカードの組み合わせということで、それにあわせて出力容量650ワットの電源ユニットを搭載しているのも見逃せない。

Galleriaシリーズでおなじみのオリジナルミドルタワーケースを採用する。シャドウベイは手回しネジと樹脂製アタッチメントにより、工具なしで手前に引き出せる。シャドウベイのHDD固定用ネジ穴には制振用ゴムが備わっている。長さが270ミリ近くあるGeForce 9800 GTXカードも問題なく収納できるが、カードの先にHDDベイが位置するため、HDDを4基フル搭載するのは辛そうだ

優秀なベンチマークテスト結果

 それでは、ベンチマークテストの結果を見てみよう。評価機のプリインストールOSはWindows XP Home Edition(SP2)であり、ベンチマークもこの環境で行った。比較対象としては、Core 2 Duo E8500(3.16GHz)、GeForce 8800 GTを搭載したPrime Galleria HGの結果が参考になるだろう。ちなみに、OSの選択肢はWindows XP Professional(SP2)に加え、Windows Vista Home Basic/Home Premium/Business/Ultimate(いずれも32ビット版)となっている。

 PCMark05 1.2.0は、PCの全般的な性能を見るのに適したテストで、OSの起動からはじまって、Webブラウズ、ファイルの圧縮/解凍、動画再生/エンコードまで、PCで行うさまざまな作業をトレースしてスコアを算出する。いずれの項目でもハイエンドにふさわしいトップレベルのスコアをマークしている。MemoryのみPrime Galleria HGにリードを許しているが、CPUのクロックの差がキャッシュの転送速度などに影響しているためだろう。

 GPUにGeForce 9800 GTXを搭載しているだけあって、3DMark06 1.1.0でも非常に高いスコアをマークした。GeForce 8800 GT搭載のPrime Galleria HGと比べてみると、ワンランク上の解像度でも同等の快適さでプレイできることが分かる。強力なハードウェア性能が必要な最新世代のゲームタイトルである「Crysis」でも同様の結果を示している。

 一方、FINAL FANTASY XI Official Benchmark 3では、Prime Galleria HGよりスコアが悪くなっている。6年も前に発売されたゲームをベースとしたテストで、グラフィックスカードの負担が少なくマルチコアCPUへの最適化もされていないため、グラフィックスカードよりもCPUクロックの差がスコアに大きく影響している。

左からPCMark05、3DMark06、FFベンチ、Crysisのテスト結果

マルチな用途に対応できるゲームミングPC

 クアッドコアCPUのメリットは、複数のサービス、アプリケーションが同時に走るマルチタスク環境でレスポンスの遅延が起こりにくいこと、動画のエンコードやビデオ編集など4コア以上のマルチコアに最適化されたアプリケーションに強いことなどが挙げられる。しかし、多くのゲームタイトルはまだマルチコアに最適化されていないため、ゲームをプレイするだけならばクアッドコアのメリットはフルに生かせない。本機のベンチマークテストの結果は優秀だが、ゲームベンチでよいスコアを出すだけであれば、Core 2 Quad Q9550ではなく、デュアルコアで高クロックのCore 2 Duo E8500やE8400などを搭載したほうが、コストパフォーマンスがもっとよいはずだ。実際、ゲーム向けPCというと、デュアルコアCPUに高性能グラフィックスカードを組み合わせた製品が定番であり、同社でもその組み合わせのPrime Galleria HGシリーズを用意している。

 本機では、それを承知であえて高性能のグラフィックスカードとクアッドコアCPUを組み合わせているわけで、ゲームでの高い性能を前提としながら多彩な用途でのパフォーマンスに優れた総合的な快適さを目指した製品である。ゲームをしながらほかの作業をすることが多いユーザー、ゲームもエンコードも両方快適に楽しみたいユーザー、あるいは、より多くのソフトでクアッドコアへの最適化が進むであろう将来に期待している人などがターゲットとなる。

 価格は、プリインストールOSのWindows XP Home Edition(SP2)を含めて18万6980円で、同社オリジナルのキーボードとマウスも付属する。Core 2 Quad Q9550、GeForce 9800 GTXといった高価なパーツを利用しつつ、コストパフォーマンスは高くまとめており、本機のターゲットと一致するユーザーには大いに魅力的な製品だろう。ただ、標準のままではCPUクーラーの騒音が大きい点は注意する必要がある。筆者としては、静音パックで静音CPUクーラーと静音ケースファンを備えた「まんぞくコース」を追加した構成(19万3780円)をお勧めしたい。

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