工人舎は6月24日、7インチワイド液晶(1024×600ドット)を搭載したミニノートPC「SC3」シリーズを発表した。ラインアップは、GPSモジュールやオフィススイートの有無で差別化した3機種に、それぞれ黒と白のカラーバリエーションを用意した全6モデル。工人舎のWebサイト、および上新電機、ソフマップ、ビックカメラ、ベスト電器、ヨドバシカメラの主要店舗を通じて、7月上旬より販売を開始する。
SC3シリーズは、CPUにAtom Z520(1.33GHz)、チップセットにIntel US15Wを採用し、1Gバイトのメモリ(PC2-4300)と60Gバイトの1.8インチHDDを搭載するミニPC。1024×600ドット表示の7インチワイド液晶ディスプレイは、SAシリーズと同様に、タッチ入力(感圧式)に対応するほか、ディスプレイを180度回転させて利用できる。
本体サイズは、189(幅)×155(奥行き)×25.4〜33(高さ)ミリと、SAシリーズに比べて幅で29ミリ、奥行きで8ミリほど小型化された。ただし、SAシリーズに搭載されていた液晶回りのスティックポインタやマウスボタンなどは省かれている。

グレアタイプの7インチワイド液晶(1024×600ドット)を搭載する。タッチ入力に対応し、ヒンジ部を180度回転してタブレットPCとしても利用できる(写真=左)。キーピッチ14.2ミリ/ストローク1.5ミリの日本語84キーボードを搭載(写真=右)。同社によればキーボードが本体のサイズを決める要因だったという。「PCとして使える限界の大きさまで(キーボードのサイズを)抑えた」とのことだが、実際に使ってみた印象としては、タイピングにはかなり慣れを必要としそうだ。また、液晶回りのスティックポインタなどが省かれたため、液晶を回転させた状態で本体を両手でホールドしたまま使うことができなくなった機能面では、ワンセグTVチューナーや130万画素Webカメラ、IEEE802.11b/g対応の無線LANモジュールを標準で内蔵するほか、GPSモジュールやBluetooth V2.0+EDRを搭載するモデルも用意されている。インタフェースは、SD(SDHC、SDIO)/MS/MMC対応のメディアスロットとExpressCardスロット、USB 2.0ポート、有線LAN、アナログRGB、音声入出力を搭載。

液晶パネルの左側に130万画素のWebカメラを内蔵している。付属ユーティリティのWebカムスタジオでは、1280×1024ドットで19fps、640×480ドットなら30fpsの動画撮影が可能だった(写真=左)。左パームレスト下にGPSモジュールを内蔵し、使用時はアンテナを引き出す形になる。ソフトウェアはカーナビ用のものだ(写真=右)バッテリー駆動時間は、2セルタイプの標準バッテリー(7.4ボルト/2600mAh)で約3.2時間、4セルの長時間バッテリー(7.4ボルト/5200mAh)なら約6.4時間となっている。本体重量は798グラム(GPS内蔵モデルは820グラム)。OSはWindows Vista Home Premium(SP1)だ。
価格はベーシックタイプの「SC3KP06A(黒)/SC3WP06A(白)」が8万9800円、Microsoft Office Personal 2007を付属する「SC3KP06F(黒)/SC3WP06F(白)」が10万9800円、GPSとBluetoothを内蔵した「SC3KP06GA(黒)/SC3WP06GA(白)」が9万9800円となっている。
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