アイ・オー・データ機器は7月16日、地上デジタル放送に対応したUSB外付けタイプのキャプチャユニット「GV-MVP/HZ」を発表した。価格は1万5700円で、7月下旬より出荷する予定。同日開かれた新製品内覧会では、GV-MVP/HZの展示に加えて、mAgicTV Digitalの最新のアップデータ(β版)で可能になった8番組同時録画のデモも披露されている。
GV-MVP/HZはUSBバスパワーで動作し、ノートPCでも手軽に地デジ放送のハイビジョン映像を視聴/録画できるのが特徴。同種の製品ではすでにバッファローの「DT-H30/U2」が先行しているが、GV-MVP/HZは消費電力を最大2.5ワットまで抑え、バッテリー動作のノートPCでもより長時間の使用を実現したという。本体サイズは98(幅)×92(奥行き)×25(高さ)ミリ、重量は約110グラム。ちなみに、推奨動作環境にはPentium Dual Core E2160(1.8GHz)以上/Athlon64 X2 3800+(2GHz)以上などのデュアルコアCPUが挙げられているが、「たぶんAtom搭載ノートでも動く」(同社)とのこと(関連記事:新世代Eee PCで地デジとワンセグを満喫)。
PCI Express x1接続の「GV-MVP/HS」やPCI接続の「GV-MVP/HX」と同じく、視聴/録画アプリケーションには「mAgicTV Digital」を採用。字幕やデータ放送、視聴予約に対応するほか、今回新たに同社の地デジチューナー製品を複数利用して、最大8番組までの同時録画をサポートした(β版。正式サポートは8月上旬を予定)。
このほか、今後の予定として、ダビング10とリモコン操作への対応(7月下旬予)、Blu-ray Discへのダビング(8月下旬予定)も告知している(ちなみに、バッファロー製品のマルチチューナー対応状況は、最大2チューナーで秋頃予定となっている)。
同社の製品開発担当者に聞いたところ、今後の検討課題には、タイムシフトといったソフトウェア部分での機能強化や、トランスコードなどのハードウェア部分の強化も視野に入っているという。「PC向けの地デジ製品はまだスタート地点に立ったばかりで、機能面では(家電に比べて)劣っている部分も確かにありますが、家電を追いかけつつ、今回の多チャンネル同時録画のように、PCならではの用途提案をしていきたいと考えています」(同社)。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.