USBバスパワーで動作する地デジキャプチャユニット「GV-MVP/HZ」手軽に地デジ

» 2008年07月16日 18時11分 公開
[ITmedia]
光沢感のあるクリアブラックのボディ。ちょっと指紋がつきやすい

 アイ・オー・データ機器は7月16日、地上デジタル放送に対応したUSB外付けタイプのキャプチャユニット「GV-MVP/HZ」を発表した。価格は1万5700円で、7月下旬より出荷する予定。同日開かれた新製品内覧会では、GV-MVP/HZの展示に加えて、mAgicTV Digitalの最新のアップデータ(β版)で可能になった8番組同時録画のデモも披露されている。

 GV-MVP/HZはUSBバスパワーで動作し、ノートPCでも手軽に地デジ放送のハイビジョン映像を視聴/録画できるのが特徴。同種の製品ではすでにバッファローの「DT-H30/U2」が先行しているが、GV-MVP/HZは消費電力を最大2.5ワットまで抑え、バッテリー動作のノートPCでもより長時間の使用を実現したという。本体サイズは98(幅)×92(奥行き)×25(高さ)ミリ、重量は約110グラム。ちなみに、推奨動作環境にはPentium Dual Core E2160(1.8GHz)以上/Athlon64 X2 3800+(2GHz)以上などのデュアルコアCPUが挙げられているが、「たぶんAtom搭載ノートでも動く」(同社)とのこと(関連記事:新世代Eee PCで地デジとワンセグを満喫)。

 PCI Express x1接続の「GV-MVP/HS」やPCI接続の「GV-MVP/HX」と同じく、視聴/録画アプリケーションには「mAgicTV Digital」を採用。字幕やデータ放送、視聴予約に対応するほか、今回新たに同社の地デジチューナー製品を複数利用して、最大8番組までの同時録画をサポートした(β版。正式サポートは8月上旬を予定)。

 このほか、今後の予定として、ダビング10とリモコン操作への対応(7月下旬予)、Blu-ray Discへのダビング(8月下旬予定)も告知している(ちなみに、バッファロー製品のマルチチューナー対応状況は、最大2チューナーで秋頃予定となっている)。

会場には、GV-MVP/HS×2、GV-MVP/HX×4、GV-MVP/HZ×2の構成でマルチチャンネル録画のデモが行われていた。USBのGV-MVP/HZだけで8チャンネル同時録画は「帯域的にたぶん無理」(同社)(写真=左)。B-CASカードがいっぱい(写真=中央)。すぐとなりには、アナログ放送を一週間分自動録画する「Spider」も展示されていた。まさか地デジでも……と思ったが、現状で具体的な話はないようだ(写真=右)

番組表で録画管理を行う「mAgicガイドDigital」。左に赤い帯が入っているのが録画予約対象だが、全部赤い……8番組同時録画恐るべし(写真=左)。タスクトレイにアイコン並びすぎ(写真=中央)。2TバイトのRHD4-UXE2.0に1.5Tバイトの領域を設定して、延々と録画を行っていた。容量がなくなると、プロテクトのかかっていない録画済み番組を時系列の古いほうから消していく、自動容量確保機能がある(写真=右)

 同社の製品開発担当者に聞いたところ、今後の検討課題には、タイムシフトといったソフトウェア部分での機能強化や、トランスコードなどのハードウェア部分の強化も視野に入っているという。「PC向けの地デジ製品はまだスタート地点に立ったばかりで、機能面では(家電に比べて)劣っている部分も確かにありますが、家電を追いかけつつ、今回の多チャンネル同時録画のように、PCならではの用途提案をしていきたいと考えています」(同社)。

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