キヤノンは9月17日、コンパクトデジタルカメラ「IXY DIGITAL 920 IS」を9月下旬より販売開始すると発表した。価格はオープンで、実売想定価格は4万円前後。
「IXY DIGITAL 910 IS」の後継機種。手ブレ補正機能付きの28ミリ広角レンズや3型液晶などの特徴は引き継ぎつつ、撮像素子を800万画素から1000万画素へ高画素化、画像処理エンジンも「DiGiC 4」へと進化させた。
レンズのワイド端は910 ISの28ミリ(35ミリ換算、以下同)と変わらないが、光学ズーム倍率は3.7倍から4倍へ引き上げられ、テレ側は105ミリから112ミリへと変化した。デジタルズームとの併用で254.8ミリ相当までの望遠撮影が行えるほか、最短撮影距離も2センチとなり、撮影の幅が広がった。
背面液晶はサイズの変更こそないものの、「クリアライブ液晶」から、コントラスト比が向上したほか、斜め方向からの色再現性にも優れる「クリアライブ液晶II」に変更された。顔認識AF/AE/FE/WBのほか、暗部補正、サーボAF、モーションキャッチテクノロジーなども実装する。
画素数やレンズ倍率の向上を図りながらも基本設計の見直しにより、最薄部で−2.9ミリ、スペックシート上でも−2.3ミリの薄型化を果たしている。そのほか、背面ボタン/ズームレバーの大型化やコントロールホイールの新設などで操作性を高める工夫も施されている。
サイズは93.8(幅)×56.8(高さ)×23.6(奥行き)ミリで、重さは155グラム(本体のみ)。記録メディアはSD/SDHCメモリーカード、MMC、MMCplus、HD MMCplus。付属バッテリー「NB-5L」で約270枚の撮影が行える(CIPA規格)。
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