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» 2008年10月25日 11時12分 公開

わずか5枚の「PT1」に150人が殺到――深夜のアキバで“一瞬の祭”古田雄介のアキバPickUp!(2/2 ページ)

[古田雄介,ITmedia]
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フタを開けたら、圧倒的な行列――150人の中から5人を選ぶことに

三月兎二号店の前に並ぶ行列。23時半ごろ撮影

 一部で成功が不安視されていた深夜販売だったが、行列が許可された22時ごろにいきなり数十人が並ぶほどの好調な出足だった。夕方まで降り続けていた雨も上がり、温かい風が吹くなど、秋の深夜販売としては天候にも恵まれたといえる。

 集まったユーザーの数はおよそ150人。昼に「もしも100人くらい集まってくれたら最高」と話していた店側の予想を大幅に上回る反響で、近所に住む女性スタッフが応援にかり出されるほどだった。

 行列のユーザー数人に話を聞いたところ、ある男性は「ここまで人がいるとは思いませんでした。もしも抽選で当たったら、のんびりソフトウェアを作ってみたいですね。ただ、グレーなアイテムでもあるので、ソフトウェアを公開するかは分かりませんが」と語った。また、別の男性は「次回入荷の予約が取れればそれでいいです。まあ、祭に参加できてよかったです」と、すでにあきらめ気味だった。

 三月兎二号店は、0時になる前に抽選券配りと、初回入荷分をあきらめた人への次回予約の受付を済まし、行列の最後尾で「予約終了」のカードを掲げる。その場で作った予約終了カードには「予想以上の人数でビックリ!」と書かれていた。

抽選券や次回予約などの処理を行う。抽選券は約120枚配布したという(写真=左)。行列最後尾で予約終了カードを掲げる女性スタッフ(写真=中央)。0時直前には、行列は抽選を待つ人だかりに変わった(写真=右)

一瞬のはかない祭

 0時。周囲への配慮から、派手はパフォーマンスは行わずに、スタッフは声を殺して「これから抽選を始めます」とだけ周囲に伝えた。おごそかに抽選ボックスに手を突っ込み、拾い上げた番号を書き出すスタッフ陣。

 スタッフが「102番の方……」と当選番号を読み上げると、幸運なユーザーが人だかりを抜け出して、店の中に入っていく。周囲からは「おお〜」と感嘆の声がもれ、自然と拍手が起こる。

 そうして、すぐさま5人の当選者が決まり、100人近くの人だかりは一斉に駅に向かって歩き出した。幸運にも初回入荷分を購入できた男性は「まさか買えるとは思っていませんでした。SDKも用意されているので、家に帰ってソフトウェアを作ってみたい」と話してくれた。

「79番の方〜」と静かに呼びかけるスタッフを、ギャラリーが見守る(写真=左)。幸運を引き当てた強者が三月兎二号店の中に入っていく(写真=中央)。抽選ボックスには3ケタの番号まで入っていた(写真=右)

 一方、朝からPT1を販売するドスパラ秋葉原本店の前にも、同時期に徹夜組が段ボールをしいて座り込んでいた。その人数はちょうど25人。すでに連帯感が生まれており、おそらくはじめて会ったユーザーどうしが和気あいあいと会話していたのが印象的だった。

 しかし、となりのT-ZONE.PD DIY SHOPの前は、2人が段ボールを組み立てて横になっている以外にユーザーの姿はなかった。そのうちの1人に話を聞いたところ、「……うん? ピーティ? なに?」と、PT1という名前にピンと来ない様子。どうも別の目的で滞在しているようだった。大変失礼しました。

カメラに向かってポーズを取ってくれたドスパラ秋葉原本店前のユーザーたち(写真=左)。T-ZONE.PC DIY SHOPの前(写真=右)

 なお、PT1の次回入荷について、三月兎二号店は「未定です。ただ、11〜12月には出てくると思います」と語っていた。

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