いじり放題? な入出力デバイス――「G13アドバンスゲームボード」を試す:PC USER的レビュー(4/4 ページ)

» 2009年02月17日 12時53分 公開
[瓜生聖,ITmedia]
前のページへ 1|2|3|4       

G-13はゲーム以外にも使えるか?

 スクリプトとLCD SDKがユーザーにも公開されていることは諸手を挙げて歓迎したい。ユーザーは作り手が考えもしなかった使い途を思いつくものだ。ゲーム系媒体によるG-13のレビューでは「ゲームパネルの利用価値はほとんどない」と断言しているところが多いが、ゲーム以外での用途、タッチタイピングではなく、手元を見ながらの操作という局面では面白いことに使えるのではないだろうか。その可能性をユーザーに開放してくれていることはメーカー、ユーザ双方にとってメリットがある。

 ただ、スクリプトとLCD SDKはレイヤーが異なり、連携はできない。開発環境が2種類あるため誤解を招きがちだが、G-13のメインパートはスクリプトを含めてゲームパネルを出力先の1つとして利用しているに過ぎない。そのため、そもそもLCD SDKでキーが押されたときの挙動が制御できないのは当然とも言える。バックライトはキートップのライトも兼ねており、ゲームパネルの構成部品ではないと考えればスクリプトの制御下にあることも納得できるだろう。

 また、そういった開発を伴わなくとも、強力なカスタマイズ能力を持つG-13をゲームだけに使うのはもったいない。すぐに思いつくのは各種ショートカットキーに割り当てることだ。筆者の場合、レビュー時のスクリーンキャプチャには「WinShot」を使用しているが、デフォルト状態ではよく使うホットキーがCtrl+Alt+F9や、Ctrl+Alt+F10と、3キー同時押しのため、少々わずらわしい。こういった3つ以上のキーを押す操作をキーストローク登録しておくと楽だ。

 そのほか、Gmailのホットキーの組み合わせをマクロ登録しておくのも便利な使い方だろう。例えば、既読メールを選択して削除する「r*#」、次のスレッド、前のスレッドへの移動の「J」「K」をミニジョイスティックに割り当てるのも(viユーザ以外には)いいかもしれない。もちろん、PhotoshopやPremierなどグラフィックス系のソフトを使うユーザーにも有用だ。プロファイルの自動切り替えを利用すれば複数のアプリケーション間で共通した操作が可能になるかもしれない。

 ほかにもパスワード入力に利用するという方法もある。もちろん、パスワードをマクロ登録して1つのキーに割り当ててしまうのは非常に危険だが、ランダムに配置したキーを複数組み合わせて入力するようにすると覚えやすく、破られにくいものになる。例えば、登録するフレーズとして適当に「meteoric three sisters」「double compile」などを考える。同様に数字の羅列で「0368229200」「035814」などを作り、それぞれゲームキーの上から順に2文字ずつ割り当てていく。余った分の文字は使わない。この状態で各列から1キーずつ選ぶと一見してランダムなパスワードができあがる。ミニジョイスティックを使って上上下下左右左右G24G23などと入力するのも乙なものかもしれないが、安全性についてはよく考慮する必要があるだろう。

Gmailの既読メール削除マクロの例(画面=左)。サイバーなアニメでは独特な意匠の入力デバイスは必須。こちらは片手だけで文字入力を行うためのキーボード(画面=中央)。G-13の形状に似た2分割キーボードの右側。ミニジョイスティックの代わりにトラックボールが搭載されている(画面=右)

 ロジクールのG-13は左手専用ゲームコントローラという特殊な製品であるがゆえに、その用途自体に未知の可能性を秘めたデバイスとなっている。ゲームをしない人でも興味を持ちそうな魅力をもった一品だ。

前のページへ 1|2|3|4       

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2026年09月29日 更新
  1. Windows 11でサインイン後に「画面が真っ黒になる」事象が確認される 発生時は暫定解決策あり (2026年09月28日)
  2. 圧倒的な通気性と航空モチーフのデザインが光る「ANAオリジナル タフな背中がムレにくいビジネスリュック」を試す (2026年09月28日)
  3. AnthropicがAIモデル「Claude Opus 5.5」を発表/OpenAIもAIモデル「GPT-6 Sol」「GPT-6 Luna」を投入 (2026年09月27日)
  4. 斜め吸気や底面ARGBなどThermaltakeの新作ピラーレスケースが話題に! Lexar製SSDはモデル数が拡充 (2026年09月28日)
  5. GeForce RTX 5080は30万円超えの空気感――GPU高騰の裏で見つけた7割引の水冷パーツと8万円台の小型PC (2026年09月26日)
  6. 入手困難な「PS5 Pro」の販売がソニーストアで再開 発送は11月以降、購入申込み条件はPS5/PS4のプレイ実績60時間以上 (2026年09月28日)
  7. “Vision Pro級”のMR体験が約100gの軽量グラスで? 最新の「Meta VR Glasses」を試して分かった圧倒的な快適性 (2026年09月25日)
  8. 新型「Mac mini」「Mac Studio」徹底レビュー! ローカルAIはついに“実用域”へ エージェントAIに事務仕事を任せて分かった驚異の進化 (2026年09月22日)
  9. 「約12万円のPS5 ProよりゲーミングPCを買った方がいい」は本当なのか? 同等スペックで組んだら価格は…… (2024年09月19日)
  10. Ryzen AI Max+を搭載したハイスペック9型ミニノート「GPD WIN Max 3」 (2026年09月28日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー