Netbookよりいいかもしれない――「Eee Top」をいじり倒すAtom搭載の低価格ボードPC(3/3 ページ)

» 2009年04月29日 16時00分 公開
[鈴木雅暢(撮影:矢野渉),ITmedia]
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気楽に使うなら“ちょうどいい”ボードPC

 2009年4月29日現在、家電量販店での実売価格は6万円前後だが、店舗によっては5万円前半で売られているところもあるようだ(標準価格は6万4800円)。10.1型クラスの液晶ディスプレイを搭載したNetbookより少し高めではあるが、さまざまな付加価値を考えれば妥当なところといえるだろうか。

 きちんとデザインされた省スペースボディをはじめ、タッチスクリーン対応の15.6型ワイド液晶ディスプレイ、ワイヤレスキーボードなどを含めた快適な操作性、優れた静音性と、手ごろな価格ながらEeeブランドらしい魅力が詰まった液晶一体型のNettopに仕上がっている。気軽にWebブラウズやメール、あるいはデジタルフォトフレームのような感覚で写真鑑賞を楽しむPCとしては、ちょうどいい存在だろう。

 ただし、据え置きで利用するPCとしては、光学ドライブを内蔵しない点、フルHDの動画を再生するパワーを持たない点がどうなのかと、仕様が中途半端に感じる面も否めない。もう少し予算を上乗せすれば、DVDスーパーマルチドライブを内蔵し、フルHDの動画も見られるフルスペックの液晶一体型デスクトップPCも選択肢に入ってくる。

 欲をいえばキリがないとはいえ、拡張がほぼできない液晶一体型PCだけに、このNetbookレベルの基本性能と機能で十分かどうかは慎重に判断する必要があるだろう。その部分を割り切れるのであれば、文句なしにオススメできる製品だ。

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