個性的なXPSデザインが復活!――デル「Studio XPS 435」(1/2 ページ)

» 2009年05月25日 11時30分 公開
[長畑利博,ITmedia]

“スウェーバック”スタイルに思わずのけぞる

従来のStudio XPSからデザインが一新された「Studio XPS 435」は、XPS 700や同600、同420とも異なる雰囲気だ

 デルの個人向けPCラインアップで、ハイパフォーマンスを指向したXPSシリーズに「Studio」ブランドの“インテリア感とバリュー感”を付加した「Studio XPS」。その新しい系列となる「Studio XPS 435」が2009年3月に発表された。XPSシリーズの拡張性を維持しつつ、従来のXPSデスクトップPCシリーズより価格を抑えているのが特徴だ。

 XPSシリーズのデスクトップPCというとXPS 700シリーズのような菱形の“前のめりデザイン”の独創的なデザインが印象的だが、2008年12月に投入されたXPS 430や、2008年11月に投入されたStudio XPSデスクトップPCモデルなど、このところ登場するのは、XPSの特徴であるブラック+シルバーのカラーリングを採用しつつも標準的なミニタワータイプが続いており、ややインパクトに欠ける物足りなさを感じていた。今回登場したStudio XPS 435では、従来のStudio XPSからボディデザインが一新し、XPSらしい「ちょっと変わった」ものになった。やっぱりXPSはこうでなくては。

 本体のサイズは奥行きのあるミドルタワーケースに相当する。フロントパネルは斜めにカッティングされ、グロスのピアノフィニッシュされたフロントパネルの回りにはメタリックレッドのラインが入っている。本体下部の空気取り入れ口のデザインとともにスポーツカーのような印象を見るものに与える。フロントパネルは全面がフラットのように見えるが、中央部分のパネルを引いて下にスライドさせると中から3.5インチベイが現れるなど、ユーザーを楽しませるギミックも忘れていない。

フロントパネルはフラットな面を構成しているが、上部に設けられた光学ドライブ用の5インチオープンベイは、トレイがイジェクトされたときにフロントのカバーを押しのけて飛び出してくる(写真=左)。評価機に搭載されていた地デジチューナーカードのB-CASカードスロットとアンテナ端子がバックパネルに見えている(写真=右)

中央のパネルも、ちょっと引いて下にスライドさせると3.5インチオープンベイが姿を現す

 上部には本体と一体化したデザインの各種カードリーダーに加えて、USB 2.0が1基用意されている。さらに、その上の天板部分にはくぼみを設けて、3基のUSB 2.0とオーディオ端子が備えられた「メディアトレイ」が用意されている。XPS 420にあった携帯電話やPDA、オーディオプレーヤーなどを置く「チャージ・ステーション」と同じ目的で使えるだろう。XPS 420で指摘されていた「チャージ・ステーションなのに充電するためのUSBがない」といった不満も解消され、トレイのサイズも実測で14×12センチと、携帯電話やPDA(スマートフォン)以外の余計なものを置けないサイズにまとまっている。また、机の下に置いて運用することを想定して、本体のボタンやアクセスランプなども天板に集中させた。

 ボディ前部には、ドライブベイとして5インチベイが2基、3.5インチオープンベイが2基、3.5インチシャドーベイが3基用意されている。このうち5インチベイはトレイタイプの光学ドライブ専用のカバータイプで、フチの細い部分にイジェクト用のボタンがある。デザインを気にしなければ、このカバーを取り外して、汎用の5インチベイデバイスを取り付けられる。

机の下に置いて使いやすいように、正面上部には各種カードリータ(miniSDカード/miniMMC/SDメモリーカード/SDHCカード、スマートメディアカード、メモリースティック/同DUO/同PRO)、CFカード)とUSB 2.0が配置されている(写真=左)。天面にはXPS 420のように携帯電話や携帯プレーヤーを置けるメディアトレイが用意された。USB 2.0やスピーカー端子が用意され、使い勝手は向上している(写真=右)

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