東芝のAVノートPC「Qosmio」シリーズの2009年夏モデルは、18.4型ワイドの液晶ディスプレイを搭載するハイエンドモデル「Qosmio G50」とともに、15.4型ワイドの液晶ディスプレイを採用し、ボディサイズと価格でホームユーザー層を意識した「Qosmio F50」の2モデルで展開する。
このうち、今回はミドルクラスの「Qosmio F50」を試す。Qosmio F50は、想定実売価格が21万円前後(2009年5月末現在、10万円台半ばで販売する店舗も多い)と上位のG50より求めやすい価格とともに、メディアストリーミングプロセッサの「SpursEngine」を新たな機能とともに搭載したモデルだ。
PCとしての基本スペックは、CPUにCore 2 Duo P8600(2.4GHz)、チップセットにIntel GM45 Expressを採用し、グラフィックス機能はIntel GM45 Expressに統合されたIntel GMA 4500MHDを利用する。1280×800ドット表示に対応する15.4型ワイドの液晶ディスプレイ、4Gバイトのメインメモリ(DDR2 SDRAM)、320GバイトのHDD(2.5インチ)、DVDスーパーマルチドライブ、IEEE802.11b/g/n(nはドラフト準拠)の無線LANを搭載する。
ディスプレイは、広視野角で高色純度、高輝度(2灯式バックライト)、グレア(光沢)パネルなど、AV視聴に向けたQosmioシリーズらしい仕様だ。パネルの表面はグレア仕様だが、光源が映り込みが軽減する低反射処理も施されている。解像度はG50のフルHD(1920×1080ドット)と比べるとやや劣るが、HDMI出力端子などを用い、より高解像度の外部ディスプレイと接続することも可能だ。

本体背面は電源端子、eSATA、USB 2.0、アナログVGA、1000BASE-T LANを備える。光沢のあるキーボードとharman/kardonのスピーカーもQosmioシリーズの特徴。パームレストにFeliCaリーダーも備わる
本体左側面にメモリカードリーダー、USB 2.0、IEEE1394、ヘッドフォン/マイクポート、DVDスーパーマルチドライブ、右側面にUSB2.0、HDMI出力、ExpressCardスロットが備わる

ベンチマークテストの結果左:PCMark05/中:3DMark06/右:FINAL FANTASY XI Official Benchmark 3 チップセット内蔵のグラフィックスなので、グラフィックスのスコアはややふるわない| ベンチマークテスト | Qosmio F50 | Qosmio G40/97C (2007年夏モデル/参考) |
|
|---|---|---|---|
| PCMark05 | PCMarks | 4096 | 4915 |
| CPU | 6142 | 4094 | |
| Memory | 5124 | 4327 | |
| Graphics | 2330 | 3593 | |
| HDD | 4932 | 5107 | |
| 3DMark06 1.1.0 (1280×1024ドット) |
3DMarks | 1010 | 2578 |
| SM2.0 | 294 | (未計測) | |
| HDR/SM3.0 | 413 | (未計測) | |
| CPU Score | 2051 | 1695 | |
| FINAL FANTASY XI Official Benchmark 3 |
Low | 3307 | 5980 |
| High | 2271 | 4081 | |
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.