PC USER Pro

プリンタを“無くてはならない”ものへ――エプソン「カラリオ」09年モデル発表会:新CMは役所広司さんと竹内結子さんが初共演(1/2 ページ)

» 2009年09月18日 09時00分 公開
[前橋豪,ITmedia]

スペック重視からユーザー視点の製品開発へ

 エプソンは9月17日、個人向けインクジェット複合機およびプリンタの新製品発表会を都内にて開催した。既報の通り、「マルチフォトカラリオ」シリーズのA4複合機5モデル、「カラリオプリンタ」シリーズのA4シングル機1モデル、「エプソンプロセレクション」シリーズの半切/A2シングル機1モデル、「カラリオミー」シリーズの小型フォト機2モデルを9月25日より順次発売する。

新製品の目玉となる、新コンセプトのデジタルフォトフレーム一体型プリンタ。左が「E-800」、右が「E-600」

セイコーエプソン取締役 情報画像事業セグメント担当の羽片忠明氏

 発表会ではセイコーエプソン取締役 情報画像事業セグメント担当の羽片忠明氏が最初に登壇し、個人向けプリンタ製品における開発の方向性を説明。国内インクジェットプリンタ市場の現状を「需要が一巡し、画質やスピードでもユーザーの要求水準を満たしてきたため、これ以上の需要喚起には限界があり、成熟市場としての見方が定着しつつある」としたうえで、今後の成長のキーは「機能やスペックに偏ったPC周辺機器としての製品から、よりユーザーとの生活密着度を高めた“暮らしの中で、無くてはならない存在”への進化にある」と述べた。

 その進化の方向性については「設定の煩わしさや印刷手順でのPC操作の面倒さといった“心の敷居の高さ”を解消し、使いたいときにすぐに使えるプリンタとする。また、多目的な用途提案により使用機会を増やし、ユーザーとカラリオの距離を縮める」とユーザー視点の開発姿勢を強調した。

無線LAN対応モデルを拡充し、新コンセプト“View & Print”も提案

セイコーエプソン 業務執行役 情報画像事業本部副事業本部長の遠藤鋼一氏

 続いて登壇したセイコーエプソン 業務執行役 情報画像事業本部副事業本部長の遠藤鋼一氏は、新製品の概要と投入の狙いを語った。A4複合機の2008年モデルを「現状のユーザーニーズに即し、デザインと使いやすさを両立できた製品」と評価する一方、「プリンタはまだまだ使いにくいもの」との認識を示した。

 これを解消するために2009年モデルでは、「設置場所が広がる無線LAN対応モデルの拡充」「分かりやすいメニュー表記やインストール手順の簡便化、AOSSなどのサポートによるネットワーク設定の容易化」「デジタルフォトフレーム機能を搭載した小型フォトプリンタの投入による新コンセプト“View & Print”の提案」「ドットパターンテクスチャーを施した天板デザインによる機能美の追求」「ノイズ除去・美肌補正を加えた画像処理技術による画質向上」「開発からリサイクルに至るまでの環境負荷最小化」といった点に注力したという。

 今後の製品開発にあたっては「引き続きユーザー視点をすべての行動原理にしていく。また、長期利用時のドット抜けなど、インクジェットプリンタの根源的な問題にも積極的に取り組む。こうした技術面での成熟はいまだ遠く、成長の余地はまだまだある」と述べ、成熟市場といわれるインクジェットプリンタだが、製品はこれからも進化し続けると力説した。

カラリオのロゴに配した6つのカラーボールに込められた製品コンセプトと、それらが新モデルでどのように実現されているかを説明(写真=左)。天板に施されたドットパターンテクスチャーは、「光沢のピアノブラックボディはいいのだが、指紋や傷が付きやすい」との声があったことに対応したもの(写真=中央)。画像処理技術は毎年強化されており、新モデルでは「ノイズ除去・美肌補正」機能が加わった(写真=右)

製品ライフサイクル全体で環境負荷を低減(写真=左)。例えば、ピアノブラックのボディは光沢成型で、塗装の削減により環境負荷を減らしている。会場には海外展開されているプリンタ「EC-01」(通称:エコワン)も参考出展されていた(写真=中央/右)。ボディ上部に大容量のインクを内蔵したことで、A4用紙8000枚程度の印刷ができ、インクカートリッジを省くことで扱いの煩雑さやゴミも減らしている。インクの交換はユーザーが行えず、プリンタを回収して充てんする仕組みだ

       1|2 次のページへ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2026年10月15日 更新
  1. Appleがスマートホーム製品に本格進出 LGらと共同開発したスマートロックや屋内外用カメラなどを含む「Apple Home Collection」を発表 (2026年10月13日)
  2. 「折りたたみ不要派」が過去形に? 約201gの軽量ミニタブレットとしても使える「Galaxy Z Fold8」に触って分かったこと (2026年10月13日)
  3. Apple、「HomePod mini 2」を発表 天面が光るサウンドグローや4台連携でのサラウンド機能に対応 2万4800円 (2026年10月13日)
  4. A19チップ搭載の「Apple TV 4K」11月13日発売 リモコンを一新して4万9800円 (2026年10月13日)
  5. RTX 5060よりRTX 3060? 最低でも25万円! 値上がりが続く自作ゲーミングPCのリアル (2026年10月12日)
  6. ASUS、NVIDIA RTX Sparkを搭載したクリエイター向け14型/16型ハイエンドノート (2026年10月14日)
  7. マザーボードから総合AI企業へ──ASUS ジョニー・シー会長が語る35年の軌跡、「All in on AI」のビジョンと日本市場での勝算 (2026年10月14日)
  8. MSI、サブディスプレイとしても使える横長12.3型液晶ディスプレイ (2026年10月14日)
  9. 最大割引率は49%! セール初登場を含むAmazfitのスマートウォッチ&スマートリングがお得 (2026年10月13日)
  10. メモリやSSDが高すぎてPC買えない問題 IntelのラナーデCTOはどう考えている? (2026年10月09日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー