エプソン販売 代表取締役社長の平野精一氏は、2008年の市場概況と2009年の年末商戦に向けた販売目標を説明した。2008年上期の売上げはボーナス減などの市場冷え込みにより対前年で97.5%の見通しだが、7月中旬以降は持ち直しつつあり、下期は98.1%まで回復すると予想。そのうえで「インクジェットプリンタのトップベンダーの使命として、Windows 7や新モデルによる市場活性化により、対前年でプラスを狙っていきたい」と意気込みを語った。
シェアについては、複合機、小型フォト、インクジェットプリンタ全体で50%という目標を掲げ、販売台数は前年並みの240万台を目指す。ちなみに、ワールドワイドではシェア19%超が目標で、販売台数は前年より微増の1450万台を目指すとしている。
市場活性化のための施策については、「無くてはならない」をキーワードに、新モデルの特徴となる無線LAN搭載機の拡充をはじめ、小型フォトプリンタの「E-600」と「E-800」におけるView & Printの新コンセプトや、PCなしでの年賀状作成機能(E-800のみ)、半切/A2対応モデル「PX-5002」での高品位な写真作品作りなどを訴求していくという。
特にE-600とE-800は「デジタルフォトフレーム市場の急速な成長を受け、潜在需要を掘り起こしていく。キーボード付き小型プリンタは認知度がまだ低いが、それだけに伸びしろが期待できる。カラリオのブランド力でこの分野を拡大し、年間5万台の販売を目指す。年間約46万台の小型プリンタ市場規模を1年で51万台に増やしたい」と期待を見せる。


インクジェットプリンタの市場予測(写真=左)。「無くてはならない」をキーワードに、シーン別に新モデルを訴求する(写真=中央)。複合機の新モデル「EP-902A」「EP-802A」「PX-502A」に継続販売の3モデルを合わせると、無線LAN搭載機の販売構成比は約50%になる(写真=右)

E-800に付属するワイヤレスの「あいうえおキーボード」(写真=左)。PCに不慣れなユーザーに配慮し、かな文字の配列が五十音順になっている。ローマ字入力も可能で、英字の並びはQWERTY配列に近い。E-800とE-600には小型のカードリモコンも付属する(写真=中央)。E-800の投入により、キーボード付き小型プリンタの市場拡大を狙う(写真=右)製品発表会に続いて開催されたカラリオのテレビCMに関する発表会では、新たにCMキャラクターに起用された役所広司さんと昨年から続投となる竹内結子さんが登場し、新製品の感想やCM撮影のエピソードを語った。テレビCMは、竹内さんがカラリオの魅力を紹介し、役所さんがプリンタの新しい楽しみ方を想像しながら実際に製品を使いこなしていくといった内容。10月3日より全国一斉にオンエアされる。

初共演となる2人は、お互い「共演できるのが楽しみだった」とコメント。役所さんはE-800の年賀状作成機能が、竹内さんは無線LANプリント機能が気になるポイントとのこと。エプソン販売の平野精一氏は、新製品の開発コンセプトにかけて「映画界、芸能界になくてならない存在」と2人を紹介した
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