YouTubeが楽しめる「WD TV Live」も登場──ウエスタンデジタルジャパン製品発表会

» 2009年11月05日 20時55分 公開
[長浜和也,ITmedia]

 ウエスタンデジタルジャパンは、10月から11月にかけて発表された外付けHDDユニット「My Book」シリーズ、「My Pasport」シリーズの新モデルと、HDメディアプレーヤー「WD TV Live」の発表会を行った。

 発表会の冒頭では、同社代表取締役社長の金森苧氏が2010年第1四半期の業績について紹介し、売り上げ(約2000億円)、出荷量(約4410万台)とどちらも過去最高であったことを明らかにした。

YouTubeも楽しみたい、というユーザーの声に応えたWD TV Live

WD TV Liveは、2009年2月に発表されて好評だったHDメディアプレーヤー「WD TV」にネットワークアクセス機能とインタフェースを追加したモデルだ

 「WD TV Live」は、2009年2月に登場した「WD TV」の後継機種だ。WD TVの概要は、「外も中も“WD”という時代が来る」――ウエスタンデジタル新製品説明会で紹介しているが、USBで接続した外付けHDDに保存されたデジタルコンテンツを、大画面テレビで再生するHDメディアプレーヤーだ。画像出力インタフェースにHDMIを持ち、1080pのHDコンテンツへの対応や、MPEG-1/2/4/WMV9/AVI(MPEG-4/Xvid/AVC)/H.264/MKV/MOV(MPEG-4/H.264)という多彩なフォーマットをサポートするのが特徴だった。

 しかし、ユーザーから「インターネットで利用できる動画サイトも再生したい」という要望が多く寄せられたのをうけて、ネットワークアクセス機能と主要なコンテンツ共有サイト用プレーヤー、そして、有線LANインタフェースを搭載した「WD TV Live」が登場することになった(USBにワイヤレスLANモジュールを接続して利用することも可能だ)。

 それ以外の仕様は、従来モデルのWD TVとほぼ共通する。本体のインタフェースには、先ほどの有線LANのほかに、2つのUSB 2.0、HDMI、光オーディオ出力をそなえる。10フィートUIで利用できるリモコンもWD TVと同じく標準で付属するが、USB接続キーボードの利用についても、現在ドライバの開発を進めていて、2カ月後には対応可能になるだろうと説明している。

ボディサイズは1255(幅)×100(奥行き)×40(高さ)ミリ、重さは330グラムと軽量小型(写真=左)。背面にはUSB 2.0、HDMI、光サウンド出力、コンポジットに加えて、有線LANとコンポーネント出力が追加された。なお、コンポジットとコンポーネント出力コネクタは専用形状で、標準で付属するケーブルを利用する(写真=右)

リージョン固有のサービス対応は「ユーザーの声」次第

 WD TV Liveは、従来モデルで視聴できなかったインターネット上の共有サイトに収録されている動画や音楽、静止画データを再生できるのが最大の特徴。また、NASなどネットワークで共有するデータストレージに保存されたコンテンツも利用可能だ。

 利用できる共有サイトとして、動画ではYouTube、静止画ではFilckr、音楽データではLive365に対応しているが、ニコニコ動画やフォト蔵など、日本で提供しているサービスは残念ながら利用できない。ウエスタンデジタルジャパンでは、ユーザーのコミュニティサイトで数多くの要望があれば対応したいとしている(ただし、そのコミュニティサイトで使える言語は英語のみ)。

 米国では10月13日に発表されているが、日本の出荷は11月下旬の予定。また、価格は現在調整中だが1万6800円程度とWD TVよりは高く設定される見込みだ。

YouTubeの利用は従来のWD TVと同様に、内蔵されたユーティリティを使って行う。YouTubeでは、検索やお勧め動画、最近見た動画など、オンラインで提供されている機能がWD TV Liveでも利用できる。

発表会ではWD TV Liveのほかに、「My Passport Elite」(写真=左)、「My Book Essential」(写真=中央)、「My Book Studio」(写真=右)も紹介された。My Passport Eliteはボディにアルミパネルを採用して高級感を演出したほか、My Book Studioでは電子ペーパーを採用したステータスモニタを搭載し、電源をオフにした状態でも残り容量などが表示できる

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