タッチパネル搭載Nettopで地デジは快適?(1/2 ページ)

» 2009年12月09日 17時00分 公開
[寺崎基生(撮影:矢野渉),ITmedia]

 MSIの「AE1900」は、18.5型ワイドの液晶ディスプレイを搭載した“ボートPC”で、アクリルを多用したデザインで人気のNettopだ。すでにレビュー記事「MSIの“ボード”Nettopは大画面でドライブ内蔵──WindTop AE1900はどれだけ使いやすい?」も掲載しているが、そのラインアップに地デジチューナー付きモデルが登場した。本体の構成は従来モデルのままで、バッファロー製のUSB接続地デジチューナー「DT-H10/U2」が付属する。

 Atom 230とIntel 945GC Expressチップセットの組み合わせで、ハイビジョン番組の視聴や録画にどこまで耐えられるか。また、AE1900の特徴でもあるタッチパネルが、地デジの利用においてどの程度活用できるのかも検証してみた。

AE1900で地デジを利用するために必要なセットアップ

「AE1900 地デジパック」は従来のAE1900にUSB接続の「DT-H10/U2」をそのまま同梱したモデル。実売価格は7万円前後だ

 「AE1900 地デジパック」のパッケージは、従来からあるAE1900の本体と説明書、ドライバなどを収録したインストールCDに、USB接続の地デジチューナー「DT-H10/U2」本体とDT-H10/U2で利用するドライバや視聴録画用アプリケーションが収録されたCDが同梱されている。パッケージを開けて電源を入れると、そのまま地デジ番組が視聴できるのではなく、ユーザーが自分でドライバとアプリケーションをインストールする必要がある。

 セットアップ作業は、DT-H10/U2をPCに接続しない状態で付属CDを内蔵ドライブにセットして開始する。CDからウィザードが起動して、地デジチューナーユニットへのアンテナケーブルの取り付けや、USBケーブルでPCと接続するといった細かい指示が順次表示されるので、そのとおりに作業を行えばいい。

 そのまま進めていくと、デバイスドライバが導入され、続いて視聴録画用のアプリケーション「PCastTV for 地デジLite」(以下PCastTV)がインストールされる。この手順が終了して再起動すると、ようやくAE1900が“地デジ対応Nettop”として使えるようになる。

AE1900 地デジパックに同梱されるのはバッファローのUSB接続地デジチューナーユニット「DT-H10/U2」だ

 DT-H10/U2は、USBバスパワーで動作するのでACアダプタを接続する必要はない。再起動が完了したら、デスクトップにあるアイコンからPCastTVを起動し、初期設定を行う。工場出荷状態では受信する放送局が登録されていないので、「チャンネル設定」ウィンドウが自動で表示されるはずだ。

 ここで「自動取得」ボタンをクリックすると、10〜20分程度でスキャンして、受信可能な放送局をすべてリストアップしてくれる。スキャンが終わると、各放送局ごとに2〜3つのチャンネルが登録されるので、必要に応じてチャンネル一覧に表示させないようにすると使いやすい。例えば、NHK総合は、「NHK総合・東京1」と「NHK総合2・東京」の2つが認識されるが、どちらも同じ番組なので、NHK総合・東京2のチェックを外してしまおう。

Atom 230とIntel 945GC Expressで地デジ視聴は大丈夫?

 AE1900の基本スペックは、CPUがAtom 230(動作クロック1.6GHz)、メモリ容量が1Gバイト、グラフィックスコアはIntel 945GC Expressチップセットに統合されたIntel GMA 950という組み合わせで、Netbookとほぼ等しい。このプラットフォームで1366×768ドットというNetbookよりも高い解像度で地デジの番組を表示しなければならない。ノートPCでこのクラスの解像度をもつ製品はCUVL版CPU搭載モデルが主流だ。NettopのAE1900で地デジ放送は快適に視聴できるのだろうか。

AE1900の構成は従来から出荷されているモデルとまったく同じだ。18.5型ワイド液晶ディスプレイの解像度は1366×768ドットでタッチパネルを内蔵する。本体のインタフェースは背面と左側面に集中する。左側面にはDVDスーパーマルチドライブ、USB 2.0×2、4in1(SDHC対応SDメモリーカード、MMC、メモリースティック対応)カードリーダーを用意する。有線LANとUSB 2.0×2、ヘッドフォン、マイク端子は背面に搭載される

 幸いなことに、AE1900でPCastTVを起動して地デジ放送を表示させてみると、コマ落ちすることなく、ハイビジョンの映像(ただし、フルHD表示ではないが)が再生できた。起動した直後はコマ落ちが発生したが、ほんの数秒程度待つだけでこの症状はなくなり、問題なく視聴できるようになる。

 地デジ放送を視聴している状態でCPU使用率は、1分間平均で約82%に達する。視聴だけに限れば、100%に張り付いてコマ落ちしてしまうほどではない。全画面表示でもCPU使用率は同じ程度でスムーズな視聴が可能だ。

 ただ、ほかにアプリケーションを立ち上げて作業をするのは無理があるようで、視聴しながらほかのアプリケーションを起動すると、その起動が完了するまではコマ落ちが発生して画面の動きがカクカクしてしまう。テレビ視聴中は、それだけに専念するのがよさそうだ。

 CPUとして搭載するAtom 230は、パワーに制約があるものの発熱が少ないという利点を持つ。そのおかげで、AE1900の動作音はとても静かだ。一応、冷却ファンは動作しているようだが、ほとんど気にならない。テレビの視聴を邪魔することがないのは大きなメリットといえる。

 AE1900のスピーカーは、背面下部に配置されている。ユーザーの耳から遠い位置だが、アクリル製フレームの中央下部にスペースが空いているおかげで、聞こえにくいと感じることはない。ただ、テレビの視聴では小さいものでもいいから外付けスピーカーを追加しておきたい。追加するスピーカーにもよるが、サウンドの迫力がだいぶ異なってくる。

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