ドイツでASUSの電子ブックリーダーを触り放題:CeBIT 2010(1/2 ページ)

» 2010年03月09日 16時20分 公開
[長浜和也,ITmedia]

 Kindle、nook、そしてiPadという流れで、全世界的に電子ブックリーダーデバイスが注目を集めているが、CeBIT 2010に参加した台湾ベンダーも、主役のノートPC、液晶一体型PC、そして、マザーボードやグラフィックスカードに加えて、電子ブックリーダーも出展していた。ここでは、ASUSとGIGABYTEが展示していた電子ブックリーダーを紹介しよう。

Sipix Imagingの電子ペーパーを採用したタッチパネル搭載のDR-900

 ASUSが展示していた電子ブックリーダーは、「DR-900」の1機種のみだが、自由に操作できるモデルが2台用意されていたこともあって、多数の来場者が列を作って実際に手にするのを待っているほどの盛況だった。

 DR-900は9型ワイドの電子ペーパーディスプレイを搭載する。タッチパネルを組み込んだ電子ペーパーは米国のSiPix Imaging製で、解像度は1024×768ドット、16階調のグレースケールを表示する。展示機材で確かめたところ、はっきりとしたコントラストで視認性は良好だった。

ASUSがCeBIT 2010で披露した電子ブックリーダー「DR-900」(写真=左)の展示ブースは、実際に操作しようという来場者でにぎわった(写真=右)

 本体サイズは222(幅)×161(奥行き)×9.7(厚さ)ミリと薄い。ただし、重さについては「現在調整中」という回答で、説明の資料にも記載されていない。実際に持ってみると、片手で十数分持っていてもつらくならないほどの軽さだった。バッテリー駆動時間は3.5時間で、説明のキャッチフレーズには「1万ページをめくれる」とも紹介されている。対応するフォーマットは、PDF、Audible(Formats 4、Audible enhanced AAX)、MP3、unprotected ePUB、HTML、JPEG、GIF、BMPだ。

 本体に搭載するインタフェースはUSB 2.0(micro USB仕様)程度で、メディアカードリーダーについては未定。また、ステレオスピーカーも本体に内蔵する。なお、USB 2.0はPCと接続するために使われるもので、Macにも対応する予定とのことだ。ネットワーク接続のためにIEEE802.11gを標準で備えるほか、オプションで3.5G HSPA、WiMAXに対応する。

 説明の資料にはデータストレージに2Gバイト、もしくは、4Gバイトの「HDD」を搭載すると記載されている。容量とDR-900のサイズを考えるとフラッシュメモリである可能性も考えられる。

DR-900の側面。9.7ミリという薄さが目立つ本体にはUSB 2.0やヘッドフォンコネクタなどを備える。本体にはSDメモリーカードスロットもあったが、スタッフによると「搭載は未定」とのことだった

視認性と軽さはOK。夏の登場までにスピードアップを期待

 DR-900には電子ブックリーダーとしての機能以外に、オーディオプレーヤーやカレンダー、ペインター、辞書、テキストエディタといったユーティリティや、Webブラウザ、RSSリーダーなどのインターネットサービスを利用するツールが導入されている。

 実際に使ってみると、ディスプレイの表示は見やすく、本体を片手で十数分持っていてもまったく苦にならないほどに軽い。ただ、画面のスクロール、ページやメニューの切り替えなど、その挙動すべてにおいて緩慢であるのが気になった。この点については、ASUSも理解しているようで、スタッフは「展示してるのはエンジニアリングサンプル。動作速度を改善する方向で開発を進めていく」と説明した。また、価格、出荷時期などはまだ未定としながらも、登場時期は「2010年の夏あたりを考えている」としている。

DR-900に用意されたユーティリティ(写真=左)とセットアップ画面(写真=右)。

電子ブックリーダーではハイライトを挿入可能(写真=左)。無線接続用にIEEE 802.11gを標準で搭載し、オプションで3.5G HSPA、WiMAXに対応する(写真=右)

テキストエディタなどで使えるソフトウェアキーボードも備える(写真=左)。DR-900に用意されたカレンダー(写真=右)

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