コーレルは3月9日、ビデオ編集ソフトの「VideoStudio Ultimate X3」と「VideoStudio Pro X3」、フォトレタッチソフトの「PaintShop Photo Pro X3」を発表した。ダウンロード版は同日発売、パッケージ版は4月16日発売の予定だ。
価格はVideoStudio Ultimate X3のダウンロード通常版が1万6800円、パッケージ通常版が2万790円、VideoStudio Pro X3のダウンロード通常版が1万2800円、パッケージ通常版が1万5540円、PaintShop Photo Pro X3のダウンロード通常版が1万2800円、パッケージ通常版が1万5540円。OSはWindows XP/Vista/7(最新SP適用)に対応する。
製品ラインアップと価格 | |||
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製品名 | VideoStudio Ultimate X3 | VideoStudio Pro X3 | PaintShop Photo Pro X3 |
パッケージ通常版 | 2万790円 | 1万5540円 | 1万5540円 |
パッケージ特別優待版 | 1万5540円 | 1万290円 | 1万290円 |
パッケージアップグレード版 | 1万5540円 | 8379円 | 8379円 |
パッケージアカデミック版 | 1万2390円 | 8190円 | 8190円 |
ダウンロード通常版 | 1万6800円 | 1万2800円 | 12800円 |
ダウンロードアップグレード版 | 1万2800円 | 7980円 | 7980円 |
VideoStudio Ultimate X3/Pro X3は、2008年に発売された「Ulead VideoStudio 12」シリーズと比較して、パフォーマンスの向上が図られた。Core i7などマルチコアCPUへの最適化およびNVIDIA CUDAの利用により、AVCHD(H.264)のエンコード速度を高速化している。
インタフェースは作業ステップを7段階から3段階(取り込み、編集、完了)に簡略化した。画面中央に並ぶアイコンから、ビデオ、トランジション、タイトル、フィルタ、オーディオなどの表示を切り替えながら作業を行う。画面上には、フォントパックやテンプレートなどをソフトの画面上から直接ダウンロードして適用できる「コンテンツボタン」が追加された。
テンプレートを活用した自動編集機能「インスタントプロジェクト」も用意。26種類のテンプレートから目的に合ったものを選択し、素材となる動画や写真のデータを組み込んでいけば、凝ったタイトルやフィルタ効果が付いたビデオ作品を手軽に制作できる。この際、「クリップ置き換え」機能により、ライブラリのクリップをタイムラインへドラッグ&ドロップするだけで、フィルタやトランジションの設定を維持したまま、それまでタイムラインにあったクリップと置き換えることが可能だ。
ビデオのキャプチャ機能では、AVCHDビデオカメラの撮影日情報に対応した。撮影日はタイトルとして取り込まれるので、文字サイズや位置、フォントを変えたり、アニメーションを付けることもできる。また、タイトルトラックは最大5つまでビデオフィルタを適用できるようになった。ビデオフィルタについては、写真や動画にスケッチしたような描画効果を与えられる「オートスケッチフィルタ」も追加されている。
さらに上位版のUltimate X3では、部分モザイクやPinPといった56種類のNewBlueフィルタ、6種類のオーディオフィルタが追加されたほか、GPUアクセラレーションの利用により細かなフィルタ設定も行える。
出力機能はいずれもBDMV形式でのBlu-ray Disc書き出しやDVD-Video形式でのDVD書き出し、AVCHD形式での書き出し、各種ファイル保存、DV/HDVカメラへの書き戻し、YouTube/Vimeoへのアップロードをサポート。Blu-ray Disc書き出し時の形式は、MPEG-2もしくはMPEG-4 AVC/H.264を選択できる。Ultimate X3はBD-Jに対応したカレンダーメニュー付きBlu-ray Discをオーサリングする機能も持つ。
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