ミスター“K”はオーバークロッカー!──「Core i7-875K」「Core i5-655K」でインテルの遊び心を知るイマドキのイタモノ(2/3 ページ)

» 2010年05月28日 13時01分 公開
[石川ひさよし,ITmedia]

Kモデルのオーバークロック設定には対応したBIOSが必要

 Kモデルを搭載してオーバークロック設定をしたシステムのパフォーマンスはどれだけ向上するだろうか。この評価作業では、KモデルのCPUとインテルのマザーボード「Intel DP55WG」を組み合わせてシステムを構築した。DP55WGはIntel P55 Expressを搭載するので、Core i5-655Kに統合されたグラフィック機能は利用しないが、その分だけ消費電力と発熱が減り、オーバークロックでは都合がいい。CPUに統合されたグラフィックスコアを有効にしたシステムでKモデルのオーバークロックを行うユーザーは、このことを考慮して以下の結果を参考にしていただきたい。また、Kモデルはオーバークロックに使える機能を実装しているものの、オーバークロック設定は自己責任の下に行うことに変わりはないので、この点も注意していただきたい。

評価用システム構成
CPU Core i7-875K Core i7-875K OC Core i5-655K Core i5-655K OC
マザーボード Intel DP55WG
チップセット Intel P55 Express
メモリ DDR3-1333 4Gバイト(2Gバイト×2)
GPU Radeon HD 5870
HDD WD5000AAKS(500Gバイト/7200rpm/16Mバイト)
OS 64ビッ版(一部テストは32ビット版)Windows 7 Ultimate

 ベンチマークテストの測定結果を紹介する前に、KモデルとDP55WGの組み合わせで行うオーバークロック手順を説明しておこう。基本的に倍率の設定はBIOSで行う。今回使用したDP55WGに適用されていたBIOS「4905」の場合、F2キーでBIOSにアクセスしたのち、「Performance」タブ内の「Processor Overrides」からオーバークロックに関連する項目を設定する。なお、今回の評価作業では倍率変更の効果をチェックするため、ベースクロックの設定は「133MHz」のままとした。

今回の評価作業ではインテルのIntel P55 Expressマザーボード「DP55WG」を使用した。「DP55KG」の下位モデルという位置付けだが、レイアウト自体はほとんど変わらない(写真=左)。DP55WGのBIOSで用意された「Performance」タブの各項目(写真=右)

 オーバークロックで設定できる項目で、今回変更したのは以下の部分だ。

  • VCore電圧(CPU Voltage Override):Defaultから1.475ボルトへ
  • TDP Power Limit Override(Watts):Core i7-875Kでは95ワットから125ワットへ、Core i5-655Kでは76ワットから95ワットへ
  • TurboBoost時の上限(1〜4-Core Ratio Limit):詳細は本文で解説


 今回設定したTurboBoost時の上限倍率は、Core i7-875Kで「4コア時26倍」「3コア時28倍」「2コア時30倍」「1コア時32倍」、Core i5-655Kで「2コア時32倍」「1コア時35倍」とした。それぞれ、1コア動作時の動作クロックは4.26GHz、4.66GHzとなる

 TBTがTDPに対する発熱量をチェックしながら動作クロックを上げる仕組みなので、TDP設定の書き換えには、クロックの上げ幅とTDPの関係を設定しなおす意味がある。ただ、あくまで理論的なものであって、具体的にどの程度効果があるかを示すことは難しいが、今回はそれぞれ1ランクずつ引き上げてみた。

Core i7-875K(写真=左)、および、Core i5-655K(右)のオーバークロック時のCPU-Zスクリーンショット。1コア動作のTBTが有効になるのは瞬間的なので、その状態を示したCPU-Zのスクリーンショットを撮るのは容易なことではない。とりあえず、4GHz(30倍)と4.53GHz(34倍)の招待を紹介しよう

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