速いし安い“サクサク”ミニタワー「Studio XPS 7100」を試す:AMDの6コア×HD 5870(1/2 ページ)

» 2010年07月06日 11時30分 公開
[鈴木雅暢(撮影:矢野渉),ITmedia]

AMDの6コアCPUを採用した「Studio XPS」の新鋭機

Studio XPS 7100

 デルのハイエンドデスクトップPCブランド「Studio XPS」に新モデル「Studio XPS 7100」が追加された。CPUにAMDのPhenom IIシリーズを採用しているのが特徴で、インテルのCore iシリーズを搭載する「Studio XPS 8100」のAMD版といえるモデルだ。

 基本システムにはAMDのSocket AM3プラットフォームを採用している。スペックはBTOでカスタマイズでき、そのベースとなるお買い得なパッケージが3種類用意されている。ここでは低価格構成から最も柔軟な構成が可能な「ベーシックパッケージ」を中心にBTOの選択肢をチェックしていこう。

評価機に搭載されているPhenom II X6 1055T

 CPUの選択肢としては、6コアのPhenom II X6 1055T(2.8GHz)を筆頭に、Phenom II X6 1035T(2.6GHz)、4コアのPhenom II X4 945(3GHz)が並ぶ。評価機はPhenom II X6 1055Tを採用しているが、命令を処理するコアを6つ内蔵することから、マルチスレッドに最適化されたマルチメディア系アプリケーションでは特に威力を発揮する。また、電力に余裕ができた場合に3コア単位で動作クロックを上昇させるTurbo Coreもサポートしており、シングルスレッドのアプリケーションも高速に処理できる。

 マザーボードのチップセットにはAMD 785G+SB750チップセットを搭載。AMD 785GはDirectX 10.1対応のグラフィックスコアを内蔵しているが、本製品ではこの機能は利用せず、別途グラフィックスカードを利用する構成が前提だ。マザーボードのメモリスロットは4本あり、拡張スロットは、PCI Express x16が1本、PCI Express x1が2本、PCIが1本という構成だ。このほか、ギガビットLAN、8チャンネル出力対応HDオーディオ機能をオンボードで装備する。背面には4基のUSB 2.0ポートに加え、光デジタル音声出力(角型)、eSATAポート、IEEE1394a(6ピン)などの端子も備える。

CPU-Zの画面。CPUにはPhenom IIシリーズを採用している。評価機のPhenom II X6は定格動作クロックが2.8GHzだが、省電力機能のCool'n'Quietによりアイドル〜低負荷時には最低800MHz、また、少ないコアにだけ負荷が集中している場合はTurbo Coreにより最大3.3GHzまでクロックを上昇させる(画面=左/中央)。GPU-Zの画面。グラフィックスカードは3種類の選択肢が用意されている。評価機ではDirectX 11に対応したATI Radeon HD 5870搭載カードを採用している。シェーダプロセッサ数は1600基、コアクロック850MHzなど強力なスペックを持つ(画面=右)

BTOメニューで柔軟なカスタマイズが可能

マザーボード

 メモリ容量は4Gバイトから16Gバイトまでの構成が選べる。いずれもPC3-10600 DIMMモジュールを2枚1組で利用し、デュアルチャンネルアクセスが有効になる構成となっており、Phenom II X4/Phenom X6のメモリコントローラの性能をフルに生かせる。データストレージには3.5インチHDD(回転速度7200rpm)を採用しており、容量は500Gバイトから2Tバイトまでと幅広い。また、1Tバイトと1.5TバイトのHDDをそれぞれ2台搭載し、データを2重化して保護するRAID 1の構成も選択可能だ。

 光学ドライブはDVDスーパーマルチドライブのほか、BD-ROMドライブ(ブルーレイコンボドライブ)、Blu-ray Discの書き込み/書き換えに対応したBD-REドライブ(ブルーレイディスクドライブ)の3種類が用意されている。BD-REドライブとDVDスーパーマルチドライブの2台構成も選択できる。

 グラフィックスカードの選択肢は、ハイエンドのATI Radeon HD 5870(メモリ1Gバイト)から、ミドルレンジのATI Radeon HD5770(メモリ1Gバイト)、エントリーミドルレンジのATI Radeon HD5670(メモリ1Gバイト)と3種類が用意されている。いずれもDirectX 11に対応し、HD動画再生支援機能のUVD2も搭載する。このほかBTOメニューでは、サウンドカードとしてCreative PCI Express Sound Blaster X-Fi Titaniumの追加も可能だ。プリインストールOSは、64ビット版のWindows 7で、エディションはHome Premium、Professional、Ultimateの3種類から選べる。

メモリはPC3-10600 DIMMモジュールを2枚1組で利用する構成だ(写真=左)。AMDのハイエンドGPUである「ATI Radeon HD 5870」搭載グラフィックスカードを採用。ヘビーな3Dゲームも快適に楽しめる(写真=中央)。評価機のHDDはウェスタンデジタルの「WD5000AAKS」だった(画面=右)

シックなイメージのミニタワー型ボディ

前面側が傾斜し、本体上部にUSB 2.0と音声関連端子が並ぶボディデザインはStudio XPS 8100ゆずり。上部のコネクタは本体を床に設置した際にアクセスしやすい

 ミニタワー型ボディの基本設計はStudio XPS 8100と共通だ。傾斜のついた独特のフォルムのフロントマスクを特徴とし、本体サイズも186(幅)×455(奥行き)×408(高さ)ミリと、Studio XPS 8100ときっちり同じサイズになっている。ただし、フロントマスクのカラーリングにシルバー、ベースボディにはブラックを採用しており、シックな印象に変わっている。

 前面端子としてはフロントパネル上部にSDHCメモリーカードやコンパクトフラッシュなど19種類のメディアに対応するカードリーダーを内蔵するほか、3段目のベイカバー内に2基のUSB 2.0ポートがある。また、天面前部にトレイとして使えるくぼみが用意されており、その奥に2基のUSB 2.0ポートとサウンド端子が用意されている。

 シャシーの構造もStudio XPS 8100と共通で、5インチベイとシャドウベイを2基ずつ、3.5インチオープンベイを1基ずつ備える。メンテナンス性のよさも継承しており、大型ネジ1本でロックされているサイドカバーを開け、内部にあるグラフィックスカードのスタビライザーを外すとほとんどのパーツにアクセス可能だ。

 ケースファンとしては背面に9センチ角の排気用ファンが搭載されており、吸気口は前面下部のほか、サイドカバーにも用意されている。特別凝った放熱ギミックはないものの、スムーズなエアフローが期待できる。評価機が搭載している電源ユニットはDELTA Electronics製で出力は460ワット。+12V系出力は3系統でそれぞれ18A、15A、8A(同時出力385ワット=32.08A以下)だった。BTOオプションをフルに搭載した構成にしても十分対応できるだろう。

写真は左から本体前面/背面/左側面

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