米Microsoftは7月12日、Windows 7のService Pack(SP)1β版をリリースした。TechNetからダウンロードでき、英語版のほか日本語版なども用意されている。
SP1には新機能はなく、主にこれまでリリースされたアップデートと追加のフィックスを含んでいる。正式リリースは2011年前半に予定されている。
同社はこの日「Windows Server 2008 R2」のSP1β版も公開した。新しいデスクトップ仮想化機能などを盛り込み、これら機能はWindows 7で活用できる。
またMicrosoftは、Windows 7プリインストールマシンと一緒に提供しているWindows XP・Vistaへのダウングレード権の有効期間を変更した。Windows 7の発売以前、同社はダウングレード権の有効期間を「Windows 7発売から18カ月後あるいはSP1リリースのいずれか早い方まで」としてきたが、Windows 7のライフサイクルが終わるまで延長する。顧客から、ダウングレード権を廃止すればライセンスの内容が変わるため混乱を招くとの意見があったためという。ダウングレード権の延長により、企業はWindows 7への移行準備が整うまで、新しいPCを購入してXPやVistaにダウングレードして使うことができ、移行が容易になるとMicrosoftは述べている。
同社の現行のポリシーでは、新版OSの発売から1年間、小売業者はその前のバージョンのOSを販売でき、PCメーカーは2年間前のバージョンのOSの搭載機を販売できる。つまりWindows VistaはWindows 7発売から1年後の2010年10月22日までパッケージ販売でき、Vista搭載機は2011年10月22日まで販売できる。ただし、既に多くの小売業者やPCメーカーがVistaの販売をやめてWindows 7に移行しているという。
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