デルの旗艦デスクトップはどこまで速いか?――「Studio XPS 9100」を試す:Core i7-980X EE/HD 5970/24Gバイトメモリ(1/3 ページ)

» 2010年09月14日 11時15分 公開
[鈴木雅暢(撮影:矢野渉),ITmedia]

これがデルのハイエンドデスクトップPCだ

「Studio XPS 9100」

 「Studio XPS 9100」は、デルのハイエンドデスクトップPCブランド「Studio XPS」シリーズの最上位モデルだ。「Studio XPS 9000(旧名:Studio XPS 435)」の後継にあたる製品で、6コア12スレッドの同時実行が可能なCore i7-980X Extreme Editionに対応するとともに電源ユニットが強化され、オプションでUSB 3.0ポートも追加できるなど、より高性能かつ高機能なシステムが構築できる。

 スペックをカスタマイズしてオーダーできるBTOに対応しており、BTOのベースとなるお買い得なパッケージは3種類が用意されている。ここではCore i7-980X Extreme EditionやATI Radeon HD 5970を搭載するウルトラハイエンドなシステム構成が可能な「Studio XPS 9100プレミアムパッケージ」を中心に紹介しよう。

現行最速CPU「Core i7-980X Extreme Edition」に対応

 基本システムにはインテルのLGA1366プラットフォームを採用している。「Studio XPS 8100」が採用するLGA1156よりもさらに上位のウルトラハイエンドという位置付けで、システム全体のデータバス帯域を重視したシステム構成だ。メモリアクセス、システムバスともに高速で、CPUはもちろんだが、グラフィックス、ストレージ、ネットワークなどにもハイレベルなパフォーマンスを要求するユーザーに適している。

 プレミアムパッケージでは、CPUに現行最速CPUであるCore i7-980X Extreme Edition(6コア/12スレッド、3.33GHz/最大3.6GHz、12Mバイト3次キャッシュ)をはじめ、Core i7-970(6コア/12スレッド、3.2GHz/最大3.46GHz、12Mバイト3次キャッシュ)、Core i7-960(4コア/8スレッド、3.2GHz/最大3.46GHz、8Mバイト3次キャッシュ)と3種類の選択肢が用意されている。

 評価機が搭載するCore i7-980X Extreme Editionは、最新の32ナノメートルプロセスルールを採用した6コアCPUで、1コアにつき2スレッドを同時に取り込んで処理するHyper-Threadingにも対応しているため、12スレッドを同時に処理できる。動画のエンコードやCGレンダリングといったマルチスレッドに最適化された処理では、他の追随を許さない圧倒的なパフォーマンスを誇る。

 また、Turbo Boostにも対応しており、負荷が一部のコアに偏っている場合には、CPUの温度や電力に問題が出ない範囲で最大3.6GHzまで動作クロックを上げるため、マルチコアに最適化されていないアプリケーションも高速に処理できる。現行のCPUの中では文句なしに最速といえる存在だ。

評価機はCPUに6つのコアを内蔵するCore i7-980X Extreme Editionを搭載。定格の動作クロックは3.33GHzだが、高負荷時には電力や温度に問題ない範囲で動作クロックを上昇させるTurbo Boostにより、最大3.6GHzで動作する。一方、省電力機能のEIST(Enhanced Intel Speedstep Technology)により、アイドル〜低負荷時には最低1600MHzまで動作クロックが下がる

Core i7-980X Extreme Editionは、6コアを内蔵するうえ1コアにつき2スレッドを取り込んで同時実行するHyper-Threadingにも対応するため、合計12スレッドの同時実行が可能だ。OSからは12コアの論理コアとして見える

BTOでは最大24Gバイトのメモリを搭載可能

 マザーボードのチップセットにはIntel X58 Express+ICH10Rを採用している。CPUにもチップセットにもグラフィックス機能は内蔵しておらず、別途グラフィックスカードを利用する構成が前提となっている。

 メモリスロットは6基あり、拡張スロットはPCI Express x16が1基、PCI Express x8が1基、PCI Express x1が3基、さらにPCIが1基と合計7基備える。ギガビットLAN、8チャンネル出力対応HDオーディオ、IEEE1394aコントローラをオンボードで実装している。マザーボードの背面I/Oとしては、4基のUSB 2.0ポート、eSATAポート、有線LAN、IEEE1394a(6ピン)などの端子を装備する。

 LGA1366プラットフォームのCPUに共通する特徴が、メモリのトリプルチャンネルアクセスに対応していることだ。メモリを3枚1組で利用することで、LGA1156プラットフォームを上回る高速なメモリアクセス性能を発揮できる。マザーボードはメモリ3枚1組での利用を前提に設計されているため、メモリスロットは6基と多く、最大24Gバイトもの大容量メモリを搭載することが可能だ。

 BTOメニューで選べる選択肢は、2Gバイトのモジュールを3枚搭載する6Gバイトから、9Gバイト(2Gバイト×3枚+1Gバイト×3枚)、12Gバイト(2Gバイト×6枚)、24Gバイト(4Gバイト×6枚)と、いずれもモジュールを3枚単位で搭載する構成となっている。メモリはPC3-10600(DDR3-1333) DDR3 SDRAMを使用する。

ATXマザーボードはチップセットにIntel X58 Express+ICH10Rを採用。トリプルチャンネルアクセスのためのメモリスロット6基をはじめ、十分な拡張性を備える
評価機が搭載していたCPU(Core i7-980X Extreme Edition)とメモリ(4Gバイト×6枚)。CPUクーラーには、サイドパネルから吸気するダクトが装着されている

 データストレージには標準的な3.5インチSerial ATA HDD(回転速度7200rpm)を採用しており、容量は1Tバイトと1.5Tバイトのほか、1TバイトのHDDを2台搭載した2Tバイトの構成も選択可能だ。評価機は1TバイトHDDを2台積んだ構成だった。SSDのオプションは用意されておらず、ユーザーによっては少し物足りないと感じるかもしれない。

 光学ドライブは最大6倍速のBD-R書き込み、最大2倍速のBD-RE書き換えに対応したBD-REドライブが標準だ。BD-REドライブとDVDスーパーマルチドライブの2台構成も選択できる。BD/DVD/CD書き込みソフトとしては「Roxio Creator 10 Premier BD」が付属する。

 グラフィックスカードの選択肢も強力だ。AMDのシングルGPU最上位モデルであるATI Radeon HD 5870(グラフィックスメモリ1Gバイト)に加えて、その上を行くデュアルGPU構成のATI Radeon HD 5970(グラフィックスメモリ2Gバイト)も選択可能だ。いずれもDirectX 11に対応し、HD動画再生支援機能のUVD2を搭載している。3DゲームもHD動画の再生も最高レベルのパフォーマンスで楽しめるというわけだ。

評価機では、AMDのフラッグシップであるデュアルGPU構成のATI Radeon HD 5970搭載グラフィックスカードを採用。カード長は300ミリ超と長い。1600基のシェーダプロセッサ、32基のレンダーバックエンドを搭載するRadeon HD 5870相当のGPUを基板上に2基実装しており、強力な3D描画パフォーマンスを誇る。グラフィックスメモリは2Gバイトだ

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