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» 2010年09月15日 11時00分 公開

「Eee PC 1016P」徹底検証――8.5時間駆動のスタミナNetbookBluetooth 3.0+HSも搭載(4/4 ページ)

[鈴木雅暢(撮影:矢野渉),ITmedia]
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長時間駆動をうたうバッテリー性能はホンモノか

 バッテリー駆動時間は、海人氏のBBench 1.01を使い、10秒ごとにキー押下、1分おきに無線LANでWebアクセスを行う設定でテストした。電源プランはOS標準の「バランス」(ディスプレイの輝度40%)を利用し、電力管理機能のSHEを使った場合(デフォルトのAutoモード)とSHEをオフにした場合の両方でバッテリー駆動時間を計測している。

 結果はSHEオフでは6時間36分、SHE有効時は6時間59分駆動し、いずれもバッテリーの残り6%で休止状態に移行した。公称値の約8.5時間にはおよばないが、かなりの長時間駆動が可能なことを実証する結果だ。SHEのAutoモードではバッテリー駆動時にはPowerSavingモードに自動的に移行し、最大の動作クロックが約1331MHzに下がる。パフォーマンスも相応に下がるが、バッテリー駆動時間を少しでも延ばしたいならば、利用してみるのもよいだろう。

ボディの発熱と騒音もチェック

 室温28度の環境でPCMark05を実行した直後のパームレスト表面温度は左手側で33.5度、左手側で31度が最高で、体感的に暖かいとも感じない。FINAL FANTASY XI Official Benchmark 3を3時間ほどループで実行した後でも、パームレストが温かいと感じることはなかった。Atomのシステムを利用していても、ここまで熱設計に優れた製品はなかなかないだろう。

 暗騒音32デシベル、室温29度の室内において、本体正面から5センチの距離で測定した動作音(騒音レベル)は、アイドル時で35デシベル、低負荷時で36デシベル、高負荷時で40デシベルだった。アイドル時はファンが回っていることが分かる程度の音で、ファンの動作音は低く抑えの効いた音なので、ほとんど気にならない。

 ファンノイズは負荷をかけても少し大きくなるくらいにとどまる。高い負荷をかけると騒音レベルがそれなりに上昇するものの、空調やほかの家電製品が動作している中では、ほとんど分からない程度だ。ただ、今回使った機材においては、ヘッドの退避音なのか、HDDがほぼ常時チャカチャカとした音を立てており、空調などを停止した静かな環境では少々気になった。

ボディ発熱のテスト結果
騒音レベルのテスト結果

使い勝手を重視するユーザー向けのNetbook

 1016Pの価格は4万4800円となっている。プレミアムモデルに位置付けられている1018Pと比べると、コストダウンの跡は見られるものの、実用面に影響する部分は少ない。

 弱点を挙げるならば、液晶ディスプレイの表示解像度が低い点だろう。またメモリ容量が1Gバイト、HDD容量が250Gバイトといった、基本スペックも少し物足りない。ストレージの好みは人によってかなり変わってくるだけに、自分で交換することを前提に購入するユーザーも少なくない。そういうユーザーにとっては、内蔵HDDが底面カバーから簡単に交換できるような構造になっていない点もマイナスだろう。

 それでも、長時間のバッテリー駆動時間は魅力だし、入力環境や発熱の処理など、使い勝手に関する部分は非常によくできている。キーボード左上のプレゼンテーションモードボタンや、データ消失のリスクを減らすバックアップソフトも備えており、ビジネスシーンでの利用に配慮している点も目を引く。

 手ごろな価格で買えるモバイルPCを探していて、液晶ディスプレイの解像度やパフォーマンスよりも携帯性やバッテリー駆動時間、キーボードの使いやすさなどを重視するというユーザーには十分おすすめできる。

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