「Eee PC 1016P」徹底検証――8.5時間駆動のスタミナNetbook:Bluetooth 3.0+HSも搭載(1/4 ページ)

» 2010年09月15日 11時00分 公開
[鈴木雅暢(撮影:矢野渉),ITmedia]
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プレミアムモデルの弟分は長時間駆動がウリ

ASUSの「Eee PC 1016P」

 ASUSTeK Computer(ASUS)の「Eee PC」は、元祖Netbookにして、現在も国内外で豊富なラインアップを展開するミニノートPCの一大ブランドだ。「Eee PC 1016P」は、国内で販売されている同シリーズでは最新モデルとなる。

 同じタイミングでリリースされたプレミアムモデルの「Eee PC 1018P」が、薄型軽量ボディにUSB 3.0など目新しい仕様を搭載しているのに対し、下位機種となる1016Pはボディもスペックも比較的オーソドックスな仕上がりだ。もっとも、Eee PCの一員らしい個性は備えており、約8.5時間の長時間バッテリー駆動を特徴としている。

 製品ラインアップは、ボディカラーの違いでブラックとシルバーの2色を用意するが、デザイン以外のスペックは変わらない。今回はシルバーのモデルを入手したので、性能や使い勝手を検証していこう。

「アルミヘアライン調デザイン」のコンパクトなボディ

フラットな天面にヘアライン調のパターンが施されており、すっきりしたデザインだ

 ボディのサイズは262(幅)×178(奥行き)×23〜36(高さ)ミリとなっている。フットプリントは1018Pとほぼ同じだが、厚みはベース部も液晶ディスプレイ部も増している。最も厚みのある部分は背面のバッテリーが装着されている部分で、実測値も36ミリで相違ない。公称の重量は約1.27キロで、実測ではそれより軽い1250グラムだった。1018Pに比べると少し大きくて重いが、持ち運びやすさはNetbookとして十分だろう。

 天面には粗めのヘアライン加工が施されており、一見金属のように見えるが、「アルミヘアライン調デザイン」とされているように、実際は金属ではなく、樹脂の表面を金属風に仕上げてある。アルミニウム素材を使っている1018Pに比べて天面部の厚みがかなりあるのも納得がいく。

 液晶ディスプレイのフレームやキーボード周囲も同様の仕上げだ。底面部に細かいテクスチャを配している点も1018Pと同様だが、これも1016Pのほうはモールドが浅く、バッテリー部は省略されているなど、よく見ると所々でコストダウンが見られる。

 もっとも、誤解しないでほしいが、1060Pに安っぽい印象はない。高級感を比べれば1018Pのほうがはっきり上といえるが、1060Pもシャープなラインですっきりとまとまっており、スタイルも質感も悪くない。Netbookとしては高級感がありすぎるよりも、これくらいあっさりした仕上げのほうが気兼ねなく携帯できる、というユーザーも少なくないのではないだろうか。

リチウムイオンバッテリーは背面側に装着する。付属のACアダプタは小型軽量だ

 底部に搭載するリチウムイオンバッテリーの容量は47ワットアワー(4400mAh/10.8ボルト)で、公称の駆動時間は約8.5時間となっている。厚みが増したぶん、1018Pより容量の大きなバッテリーを搭載しており、駆動時間も長くなっている。ほかのメーカーのNetbookはバッテリーがあまり長持ちしない製品が多いだけに、この長時間駆動は強みだ。

 付属のACアダプタも、1018Pを含めたほかのEee PCシリーズ同様に小型軽量で持ち運びやすい。実測でのサイズは34(幅)×88(奥行き)×26(高さ)ミリ、電源ケーブルを含めた重量は210グラムだった。ACアダプタのDC入力端子は非常に細いので少々不安を覚えるが、特に抜けやすいことはなく、かなりしっかりしている。

Atom N455を中心とした基本システム

 基本システムにはAtom Nシリーズのプラットフォームを採用。CPUにはグラフィックス機能を統合したAtom N455(1.66GHz)、チップセットにはIntel NM10 Expressを搭載する。Atom N455は2010年6月に発表されたAtom Nシリーズの新モデルだが、2010年前半に登場したNetbookの多くが搭載するAtom N450(1.66GHz)との違いは、内蔵のメモリコントローラがDDR2 SDRAM対応からDDR2/DDR3 SDRAM両対応となり、TDP(熱設計電力)が5.5ワットから6.5ワットに上昇したことだ。

 1016PでもメインメモリはDDR3 SDRAM(PC3-5300 SO-DIMM)を採用しているが、速度的にはこれまでのAtom N450搭載機と変わっていない。同クロック、同容量ならDDR2よりDDR3のほうが若干省電力というメリットはあるものの、単純にメモリの生産がDDR2からDDR3へシフトしていることに対応したものだろう。

 標準の搭載メモリ容量は1Gバイトで、最大容量は2Gバイト(メモリの増設や交換による問題についてはサポート対象外)とされている。SO-DIMMスロットは背面のネジ止めされた小型カバー内に1基あり、標準で1Gバイトのモジュールが装着済みだ。データストレージとしては250Gバイトの2.5インチSerial ATA HDDを搭載する。HDDにアクセスできる小型カバーなどは用意されていない。

CPUにはAtom N455を採用。動作クロックを含めCPUコア部分の仕様はAtom N450と共通だが、内蔵メモリコントローラがDDR3 SDRAMに対応している点が異なる。省電力機能のEIST(Enhanced Intel Speedstep Technology)により、アイドル時〜低負荷時は約1.0GHzまで動作クロックが下がる。TDPは6.5ワットだ

 グラフィックス機能は、Atom N455内蔵のIntel GMA 3150グラフィックスコアを利用する。DirectX 9.0(Shader Model 2.0)互換のグラフィックス機能だが、MPEG-4 AVC/H.264やVC-1のデコード機能はサポートせず、HD動画コンテンツの再生は難しい。

1016Pのデバイスマネージャ画面。HDDは回転速度5400rpm、バッファサイズ8Mバイトの「WD Scorpio Blue(WD2500BEVT)」を搭載していた

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