レビュー
» 2010年10月29日 14時00分 公開

あの、“挑戦者”が復活したわけで:テレビを“YouTube対応”にする箱──「Rock Tube」とはナニモノか (3/3)

[坪山博貴,ITmedia]
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フルHD対応のメディアプレーヤーとしても快適動作

 Rock Tubeは、(元がAVeL Link Playerだけに)動画/音楽/写真を再生できるネットワークメディアプレーヤーとしても機能する。本機のUSBポートに接続したUSBストレージ、あるいはLAN内PCの共有フォルダにあるファイルを再生できる。USB接続のストレージはFAT32/NTFSをサポートするが、認識するのは先頭のパーティションのみ。ただ、FAT32をサポートするので2Gバイト以上のUSBメモリやメディアカードリーダー経由で接続したSDメモリーカードなども問題なく認識する。

photophoto 動画データ入りのHDDを接続すると、そのままテレビで再生できるようになる

 一方、ネットワーク共有機能はWindows XPにおいては簡易共有になっている必要があり、セキュリティ面ではやや不安がある。さらに、DLNAクライアントとしては動作しない。このあたりは昨今の製品の機能としては少々中途半端である。

 とはいえ、再生能力そのものはけっこう優秀だ。動画はコーデックとしてMPEG-1/2/4、MPEG-4 AVC/H.264(以下、H.264)、WMVをサポートし、MPEG-1、MPEG-4以外はフルHD解像度(1920×1080ドット)まで再生が可能。筆者の確認した範囲では、H.264でないDivXやMPEG-2 TSのフルHD解像度データも再生できた。単純に再生可能なファイルの種類という点では非常に充実している。

 音楽ファイルはMP3/WMV9/WAV/AACに対応し、iTunesでエンコードされる.m4a(MPEG4-AAC)データにも対応。MP3はタグ情報やアルバムアートに対応していたことも確認できた。もっとも、リピート再生など音楽再生に向く機能が備えないなど、音楽プレーヤーとして使うにはやや機能が足りない。基本的には動画再生プレーヤーとして使うことになるだろう。

photophoto LAN内のPCから本機にアクセスし、ファイルを再生することもできる。今後、DLNAクライアントになる機能を追加してもらいたいところだ

テレビ用の「YouTube+PC動画プレーヤー」として悪くない

photo

 Rock Tubeがどんな人に向くか、やはり「YouTubeを“リビングルームのテレビでも”見たい」と思ったことのある人だろう。

 ユーザーインタフェースはそこそこ軽快で、ハイビジョン解像度の再生もスムーズかつ、なかなかきれいだ。YouTube/Goobleアカウントが使えず、検索したキーワードを今後のために保存しておけないなど、利用においてもう少しという点はいくつかあるが、再生だけでなく一応、YouTube動画を“残せる”メリットもある。家庭用AV機器やPlayStation 3など、これまでにもYouTube動画を再生できる家庭用プレーヤーが存在しなかったわけではないが、操作の軽快さや画質という点では本機はピカイチだと思う。

 このほか、動画プレーヤーとしての汎用性の高さも魅力だ。DLNAクライアントとして機能しないのは残念だが、これまでの動画コレクションをUSB接続型の外付けHDDに保存し、テレビ再生用として利用するのも悪くはない。HD解像度も含めてMPEG-2、DivX 5/6系、WMV、H.264などよく使われるPC動画コンテンツをきちんと再生できるので、かなり古い時期にエンコードした動画ファイルでない限り問題なく再生できるはずである。

 というわけで、リビングルームの大型テレビで、高画質化の進むYouTubeやPCに保存した動画を手軽に楽しみたいと思うなら、9800円(2010年10月29日現在、2000円引きクーポンを配布するキャンペーンもやっている)はそこそこ安価と評価できる。今後、YouTube以外の動画サイト対応やユーザーフィードバックのあった機能の追加なども計画しているようなので、さらなる機能の強化にも期待したい。



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