レビュー
» 2011年02月16日 17時15分 公開

第2世代VAIO P ロードテスト:最終回 「VAIO P」を使い続けた満足度は? (2/3)

[鈴木雅暢,ITmedia]

その3「液晶ディスプレイ」――解像度変更ボタンが便利(★★★★★)

 予想以上によかったのがこの液晶ディスプレイだ。解像度変更ボタンにより、一覧性と見やすさを両立できるし、映り込みも適度に抑えられていて、いい液晶だと思う。

 このサイズで1600×768ドットの高解像度というのはかなり表示が細かいが、両手でボディを抱えて持つモバイルグリップスタイルでは見にくいと感じることもないし、情報の一覧性を考えると、やはりこれくらいの解像度はほしい。机の上で使う姿勢では個人的に細かすぎるのだが、解像度変更ボタンはかなり便利で頻繁に利用している。表示を大きくするだけでなく、すぐに戻せるところがいい。

 余談だが、最近になって型落ちの「VAIO F」(VPCF129FJ/BI)を購入して使っているのだが、これが16.4型ワイド画面で解像度が1920×1080ドット(フルHD)となっていて、Webページによっては表示が小さすぎると感じることがある。そういうときにもつい(VAIO Fには用意されていない)解像度変更ボタンを押したくなってしまう……それだけ便利に使っているということだ。

 また、屋外での視認性も意外によかった。過去に光沢液晶のモバイルPCを競馬場に持ち出したときは、日差しが強い時間帯は相当見づらかったが、VAIO Pは輝度が高いためか、低反射コートのおかげか、さほど問題なく視認でき、競馬データベースソフトの比較的細かい表示でも特に困ることはなかった。

机の上に置いて原稿を書くときは、テキストエディタでフォントをめいっぱい大きく(20ポイント)し、解像度変更ボタンで1280×600ドットに解像度を下げて書いている

その4「操作系の使い勝手」――完成度の高い入力環境(★★★★)

本体を傾けることでブラウザの「進む」「戻る」を行う機能や液晶の回転など、加速度センサーの設定は「VAIOの設定」でまとめてできる

 操作系の使い勝手に関しても文句はあまりない。キーボードは予想以上にしっかりしていて、慣れてくると結構バリバリ打てる。やはり原稿を書いたり実用的に使うなら、これくらいの大きさは欲しい、というギリギリのサイズだと思う。スイッチの感触が適度で、疲れるような感じがない点がよい。

 ただ、ワガママをいえばキリがない。キートップが指を置きやすいよう少しへこんでいるほうが好みではあるし、モバイルグリップスタイルで使う光学式ポインタも、個人的には感度やdpiがもう少し高い(親指の動きに対して敏感に反応する)ほうがいいかなとは思う。それでも、総合的に見てかなり完成度の高い入力環境だと思う。

 なお、加速度センサーによる画面表示向きの回転、本体を傾けることによる「進む/戻る」といった機能は最初は面白かったが、意図しないときに動作することが多く、ほとんど無効にして使っていた。ベッドで横になりながら掲示板を見たり、YouTubeで動画を見たりといった、いわゆる「寝モバ」にはあまり向かない機能だ。回転機能はハードウェアでボタンを用意してもらったほうがいいと思う。「ASSIST」ボタンの代わりなど、どうだろうか。

 また、USBポートがきちんと左右にある点や前面にSDメモリーカードを直接読めるスロットがある点もよかった。使う場所が固定されていないモバイルPCでは、どちらにあったほうがいいかはそのときの状況によるので、両方にあることが重要だと改めて感じた。SDメモリーカードスロットについては、本体になくとも使い勝手をフォローするUSBアダプタなどはいくらでもあるが、理屈ではない。実際に本体に直接あると面倒臭さが格段に軽減される。今後も妥協しないでほしい部分だ。

その5「サイズと重量」――狭い机の上でも活躍(★★★★★)

 サイズと重量に関してはまったく不満がない。VAIO Pによる重量の加算を気にすることはまったくなかったし、やはりハードウェアキーボードあってこそのVAIO Pだと思うので、これ以上の小ささは望むことはない。スタイル的には究極ではないだろうか。カメラ機材と一緒にカメラバッグに入れられるのもよかった。Lバッテリーを搭載した状態でもフラットなフォルムを保ってくれるとなおよいと思う。

 実際のモバイルシーンでは奥行きが短いというメリットを感じることが多かった。飲食店のカウンター席などテーブルの奥行きがあまりないような場所でも、VAIO Pなら置いても邪魔にならないし、遠目から見ても痛々しい感じがしない点はよかった。ただ、筆者が使っていたビビットなグリーンという色はサイズ以上に目立っていたが(笑)。しゃれたカフェなどもやはりテーブルが小さいことが多いが、そういうところで使っても違和感はないだろう。

 紹介しそびれた活躍シーンとして、ハードウェアのテストをするときにもVAIO Pは大いに役立った。筆者はPC本体だけでなく、CPUやマザーボードのテストをすることも多いが、机の上に機材一式をセットアップしてしまうと、13型クラスのノートPCだとかなり窮屈な思いをすることが多く、はみ出して置くとひっかけて落としてしまったり、といった心配がある。VAIO Pなら少しのスペースに無理なく置けるし、入力も不自由なく行なえて好都合だった。某社の担当編集によれば、この色のVAIO Pを使っていると遊んでいるように見えるらしいが……。

1人用席のテーブルはかなり小さいところも多い。一般のノートPCでの作業はやりにくいが、VAIO Pなら別に困らない(写真=左)。ハードウェアのテストはこうやって機材一式をセットアップするわけだが、どうしても奥行きが足りなくなってしまう。こういう狭い場所ではかなりアドバンテージを感じた(写真=右)

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