まず、インテルとAMD、それぞれの省電力構成でパフォーマンスはどの程度異なるのかを検証する。
PCMark VantageはCore i3-2100TとAthlon II X2 250eで差が大きく開いた。Athlon II X2 250eは、MusicやCommunicationでCore i3-2100Tとの差を詰めるが、Productivityで大きく離される。とはいえ、Core i3-2100TとAthlon II X2 250eで実売価格が4000〜5000円程度異なるほか、マザーボードも最安クラスで3000円前後の差があるので、そのあたりの“コストパフォーマンス”も考慮する必要がある。
Windowsエクスペリエンスインデックスでは、Core i3環境のスコアが高い。とはいえ、グラフィックス以外はでその差は各0.4ポイント内に収まっている。
TMPGEnc Video Mastering Works 5によるエンコードテストで、CPUエンコード性能を比較すると、Core i3 2100Tは900秒であるのに対し、Athlon II X2 250eは約1600秒かかる。Core i3-2100TはAthlon II X2 250eの6割程度の時間でエンコード処理が完了することになる。Core i3-2100TはハードウェアエンコーダのQuick Sync Video(QSV)機能も統合しており、TMPGEncではこれが有効となる。QSVを有効にすると、900秒から729秒に短縮された。
ここまで見ていくと、一般業務用途やエンコード処理ではCore i3-2100Tが優れ、エンターテインメント(エンコーディングを除く)ではAthlon II X2 250eでもまずまずの性能を出す。ただ導入コストではAthlon II X2 250eが数千円安い。
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