基調講演では、Microsoft Researchの研究者たちが次々と登場し、それぞれのアイデアを盛り込んだKinectアプリケーションを紹介した。手の動きで自在に動かせる「全自動の車イス」に、宇宙空間を模したプラネタリウムを手の動きで動かせるアプリケーション、タグと障害物を認識して指示を出すナビゲーションシステムなど、その応用範囲はゲームにとどまらず広い。
Microsoftは、「Open Kinect Project」が行っていたPCでKinectを利用できるようにするハッキングコンテスト「Open Kinect Challenge」の成果に対して否定的な見解を述べていた。だが、このコンテストから半年が経過した現在、Microsoft自身がPC向けの開発キットをリリースしている。
Kinect自体はUSB接続の汎用的なデバイスなので、通信内容さえ解析できてしまえばソフトウェア開発キット(SDK)を用意するのはそれほど難しいことではない。だが、MicrosoftからWindows向けのSDKが正式提供されたことで、より面白いアイデアが同プラットフォームに“正々堂々と”集結してくることになるだろう。
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