新型「VAIO L」徹底検証――“テレパソ”の弱点を克服した24型ボードPC2つのテレビ機能+新感覚のタッチ操作が楽しい(2/5 ページ)

» 2011年04月19日 11時00分 公開
[鈴木雅暢(撮影:矢野渉),ITmedia]

3波ダブルチューナー+地デジチューナーで大充実のテレビ機能

 新型VAIO Lで初めての採用となるのが、Windowsの起動なしでテレビを直ちに視聴できるインスタントテレビ機能の「スグつくTV」だ。リモコン、および本体天面に用意された専用ボタンを押すと、約5秒でテレビ(地上デジタル放送)画面が表示される機能で、電子番組表も備えている。

 ソニーの独自調査によると、PCのテレビ機能に対する不満点として最も大きかったものが起動時間の遅さで、これを解消するためにPCのテレビ機能とは別系統で単体の液晶テレビとしての機能を持たせたというわけだ。スグつくTVに録画機能はないが、Windows 7の起動を待たず、見たいときにすぐに見られる点は魅力だ。

 PCのテレビアプリケーションである「GigaPocket Digital」との連携機能もあり、スグつくテレビを見ている最中にリモコンの「TVアプリ起動」ボタンを押すと、スグつくTVを見ている間にバックグラウンドでPCの電源がオンになり、Windows 7の起動後、GigaPocket Digitalが立ち上がり、テレビ視聴の準備ができたところで画面が一瞬だけブラックアウトし、PC上のテレビ画面(GigaPocket Digital)に切り替わる。

 つまり、スグつくTVを見ている状態から最小限の視聴中断で、根強いファンも多いGigaPocket Digitalの豊富な機能が利用できるようになるのだ。


 Giga Pocke Digitaltでは3波(地上デジタル/BS/110度CS)対応のダブルチューナーを利用でき、2系統のMPEG-4 AVC/H.264ハードウェアトランスコーダ「VAIO AVCトランスコーダー」も搭載しており、圧縮率を高めても画質が劣化しにくいH.264での長時間2番組同時録画が行なえる(地上デジタル放送で約5倍、BSデジタル放送で約7倍の長時間録画が可能)。画質モードは、MPEG-2の直接録画(DRモード)を含めて5種類のモードから選べる。

 また、PCの電源を落としている状態からの予約録画実行、指定したキーワードや条件に合致した番組、ユーザーの視聴履歴から分析したおすすめ番組を自動録画してくれる「おまかせ・まる録」、スポーツ中継などでのハイライトシーンだけを再生する「ダイジェスト再生」、番組内容やCM内容などを取得して表示する「カタログビュー」など、Giga Pocket Digitalならではの便利なオリジナル機能も健在だ。

ソニー独自のテレビ視聴/録画ソフト「GigaPocket Digital」(画像=左)。録画時の画質モードは、デジタル放送をそのまま保存するDRモードのほか、リアルタイムH.264圧縮による4種類から選べる。録画番組をチャプターのように分けてサムネイル表示するフィルムロールは、視覚的に見たい場面を探すのに便利だ(画像=中央)。録画番組を解析し、CM情報や番組内容を表示するカタログビュー(画像=右)。録画した番組をBlu-ray Discなどに保存する場合は「お気に入り」部分だけを書き出せるので、CMカットも簡単にできる。また、録画時にはモバイル用の番組データも記録しており、メモリースティックやSDメモリーカードなどにモバイル用番組データを書き出し、PSPや携帯電話などで移動中に視聴することも可能だ

GigaPocket Digitalの番組表(画像=左)。文字のサイズは3種類(大/中/小)から選べ、日付別、チャンネル別の表示が可能で、日付/チャンネルの切り替えなども簡単にできて使いやすい。チャンネルタイトル表示(画像=中央)。起動時やチャンネル切り替えの際にはこのようにチャンネル/番組情報を表示するタイトル画面を挿入することで、体感的な待ち時間を減らす工夫がされている。PC本体の下部に3波チューナー用のB-CASカードスロットと、スグつくTV(地デジ)用の小型B-CASカードを配置している(写真=右)

家庭用ゲーム機を接続して楽しめる充実のインタフェース

 インタフェースの充実も大きな特徴だ。多くの端子は左側面に集中させており、上からメモリースティックデュオスロット(PRO-HG、マジックゲート対応)兼SDメモリーカードスロット(SDHC対応)、USB 3.0×2、IEEE1394a(4ピン)、ヘッドフォン、マイクを装備する。さらにその下にある「ASSIST」ボタンを押すと、トラブルシューティング/サポートソフトの「VAIO Care」が起動する仕組みだ。

 上部に光学ドライブを搭載する右側面には、テレビ/ディスプレイ関連のボタンが集まっている。具体的には、ボリューム調整、テレビチャンネル切り替え(スグつくTV/GigaPocket Digital両方で有効)、OSDメニュー起動、画面入力切り替え、画面消灯/点灯ボタンなどが並ぶ。

 天面にはスグつくTV用のボタンに加えて、Windows 7を起動せずにWebブラウザを高速に立ち上げる「Quick Web Access」機能が使える「WEB」ボタン、そして電源ボタンが配置されている。

 背面にはケーブルを常時接続させておくことが多い端子類を中心にまとめている。テレビアンテナ入力×2(地デジ用とBS/110度CS用)、ACアダプタ接続用のDC入力、USB 2.0×3、有線LAN(1000BASE-T)に加えて、HDMI入力、HDMI出力、ビデオ入力(コンポジット)を装備している。液晶フレーム上部には暗い室内でもノイズの少ない高感度Exmor CMOSセンサーを搭載したHDウェブカメラ(有効画素数131万画素)も内蔵している。

 最大5Gbpsの高速転送が可能なUSB 3.0を2基搭載しているため、HDDにテレビ録画用の空き領域が少なくなってきた場合でも、USB 3.0対応の外付けHDDなどを使えば、高速で大容量のストレージ領域を簡単に追加できるのは大きなメリットだろう。

 また、HDMI入力、ビデオ入力といった入力端子を備えているため、家庭用ゲーム機やほかのPC、デジタルビデオカメラなどの映像機器から入力した映像/音声を出力することができる。つまり、本体を外付けの24型フルHD液晶ディスプレイとしても利用できるわけだが、ゲーム機のために別途家庭用テレビを設置する必要がなく、PCとテレビをこれ1台でまかないたいというパーソナルユースでは特に重要な機能だろう。

左側面には、メモリースティックデュオスロット(PRO-HG、マジックゲート対応)兼SDメモリーカードスロット(SDHC対応)、USB 3.0×2、IEEE1394a(4ピン)、ヘッドフォン、マイク、ASSISTボタンを装備する(写真=左)。右側面には、光学ドライブのほか、ボリューム調整、OSDメニュー、チャンネル切り替え、入力切り替え、ディスプレイ表示オフの各ボタンが並ぶ(写真=中央)。天面には、スグつくTVボタン、「Quick Web Access」用のWEBボタン、電源ボタンを備える(写真=右)

常時接続しておくことが多い端子類は背面にまとまっている。テレビアンテナ入力×2(地デジ用とBS/110度CS用)、ACアダプタ接続用のDC入力、USB 2.0×3、有線LAN(1000BASE-T)に加えて、HDMI入力、HDMI出力、ビデオ入力(コンポジット)を搭載する

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