チップセットはIntel HM67 Expressを採用。メモリはDDR3-1333(PC3-10600 SO-DIMM)に対応し、標準で4Gバイトをオンボード実装している。これに加えて底面にSO-DIMMスロットが1基用意され、最大で8Gバイトの構成(4Gバイトオンボード+4GバイトSO-DIMM)が可能だ。
データストレージの選択肢は豊富で、256G/512G/1TバイトのクアッドSSD(RAID 0構成)、128GバイトのシングルSSD、500GバイトのHDD(7200rpm)、640G/750GバイトのHDD(5400rpm)が用意されている。メモリスロットとHDDベイには底面のカバーを外すだけで簡単にアクセスできる。評価機に内蔵された256GバイトクアッドSSDのユニットはVAIO Zと同じ独自仕様となっており、端子も汎用のものではないため、(そもそもメーカー保証外の行為だが)ユーザーによるストレージの交換は困難だ。
HDDを選択した場合は、衝撃からHDDのデータを保護する「VAIO HDDプロテクション」機能も搭載される。落下に加えて、転倒直前に発生する急な揺れのような予備動作も、加速度センサーで感知して磁気ヘッドの退避を行う最新版だ。
左側面奥に内蔵する光学ドライブは、Blu-ray Disc(BD-RE)ドライブかDVDスーパーマルチドライブのどちらかを選べる。
液晶ディスプレイ上部に内蔵するWebカメラは、薄暗い場所でもノイズを抑えた撮影が可能なExmor CMOSセンサー採用の高画質(有効画素数130万画素)タイプだ。ここもVAIO S(SB)の有効画素数31万画素Webカメラ(Exmor CMOS非採用)よりハイスペックになっている。
通信機能は1000BASE-T対応の有線LAN、IEEE802.11a/b/g/nの無線LAN、IEEE802.16e-2005のモバイルWiMAX、Bluetooth 2.1+EDRが標準装備だ。さらに無線WAN+GPSモジュール(受信最大7.2MbpsのFOMA HIGH-SPEED、b-mobileに対応)の内蔵も選択できる。
本体装備の端子類は右側面にまとめられており、1基のUSB 3.0、2基のUSB 2.0のほか、SDXC対応SDメモリーカードスロット、PRO-HG対応メモリースティック デュオスロット、HDMI出力など先進的な内容だ。タッチパッドの下にある左右ボタンの間には指紋センサーを備えるほか、TPMセキュリティチップ(TCG ver.1.2)の内蔵も選択できる。
OSには64ビット版のWindows 7(SP1)を採用し、Home Premium、Professional、Ultimateの各エディションが選べる。オフィススイートとしてMicrosoft Office 2010の各エディション、クリエイティブツールとしてAdobe Photoshop Elements 9やAdobe Premiere Elements 9、そしてAdobe Creative Suite 5 Production Premiumを追加することも可能だ。
従来機と同様、リコメンド機能付きのメディアプレーヤー「Media Gallery」、写真や動画の管理と編集に対応した「PMB VAIO Edition」、本体の専用ボタンで起動するサポート/トラブルシューティングツール「VAIO Care」など、VAIO独自のアプリケーション群は引き続き標準搭載する。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.