超私的な視点における「Happy Hacking Keyboard Professional Type-S」レビュー俺が使えればそれでいいんだああ!(2/3 ページ)

» 2011年06月24日 17時50分 公開
[長浜和也,ITmedia]

Fnキーをもっと使ってほしい!

 カーソルキーが独立すると、HHKの特徴である右手小指によるFnキーの打鍵が難しくなり、カーソルキーの“誤爆”が増えるというデメリットがあるが、それでも、独立したカーソルキーの要望が多かったということは、HHKの特徴の1つといえる「Fnキーとのコンビネーションで使う機能キー」は、ユーザーから重視されていなかった、もしくは、評価されていなかったことを示している。

 これまで、HHKのレビューが専門誌などに多く掲載されているが、そのほとんどが、コンパクトなサイズに注目する一方で、Fnキーとのコンビネーションは、コンパクトサイズを実現するための“苦肉の策”という評価で、キー操作における指や手の動きをスムーズする可能性を指摘したものは少なかった(何を隠そう、ベースデザインの考案した和田英一氏も“使うユーザーがいるとは思わなかった”というコメントを残している!)。

奥にあるのは初代HHKの「PD-KB01」で購入から14年たった今でも主力キーボードとして仕事で使っている。Fnキーとの組み合わせで使う場合はキーの手前に刻印された機能が有効になる(写真=左)。HHKでは、キートップの角度が段によって異なる。“シリンドリカルステップスカルプチャ”と呼ばれる人間工学を考慮した工夫で、以前はノートPCでも採用する例が多かった。新旧のHHKを比べると、初代HHKは現在のモデルよりキーの高さが低く、キートップの角度も緩やかだ(写真=右)

 カーソルキーいらずのユーザーの多くは、エディタで用意される「ダイヤモンドキー」をその代わりに使っている。コントロールキーとのコンビネーションで、Sキーなら左、Dキーなら右、Eキーで上、Xキーで下、となるほか、RキーでPageUp、CキーでPage Down、HキーでBackSpace、GキーでDeleteという組み合わせもエディタによっては標準で設定してあった。

 DOS時代は、このダイヤモンドキー+αでカーソルキーだけでなく、機能キーもほとんど触れることなく、ホームポジションからあまり手を動かすこともなく、快適なキー入力作業ができたが、Windowsの登場と普及によって、ダイヤモンドキーに依存してきたユーザーは困ったことになった。コピーのControl+C、カットのControl+Xなどが、ダイヤモンドキーと競合してしまったからだ。

 しかし、HHKではFnキーとのコンビネーションによって、右手で操作するキーでカーソルの移動が可能になった。Windowsのショートカットキーとカーソル移動のショートカットがを両立させたことが、キーボードの操作を重視する、もしくは、キーボードで操作を完結させたいユーザーにはありがたかった。

 「ゲームには向かないHHK」とはよくいわれるが、筆者がHHKのメリットを強く意識できるようになったのは、初期の歩兵FPSとして知られる「Spec Ops」で特殊作戦に従軍しているとき、右小指でFnキーを確保していれば、HHKに置いた手を動かすことなく、歩兵の移動と視点の移動が行えたことだったりする。逆にみれば、FPSのSpec OpsがHHKのメリットを引き出すキラーアプリであったということもいえる。

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