寝かせて、触って、気持ちいい――「HP TouchSmart 610PC」を体感する“ピタゴラスイング”って一体……(3/4 ページ)

» 2011年07月11日 18時15分 公開
[望月瞬(撮影:矢野渉),ITmedia]

ピタゴラスイングの機構に合わせてインタフェースも配置

 本体に搭載するインタフェースについては、主だったものが左側面に集中しており、内蔵スピーカーのボリューム/ミュートボタン、マルチメモリカードスロット、2基のUSB 2.0、ライン入力、ヘッドフォン出力が並ぶ。右側面にあるのはスロットイン式のDVDスーパーマルチドライブと電源ボタンだけだ。

主要なインタフェースは左側面に並ぶ(写真=左)。光学ドライブと電源ボタンが右側面に配置されている(写真=右)

 背面には、USB 2.0×4、ライン出力、サブウーファー出力、電源コネクタ(ACアダプタ接続用のDC入力)、有線LANコネクタがある。背面の端子類は開閉式のカバーで覆われており、各種ケーブルのコネクタは上方から接続する。このような構造になっているのは、ピタゴラスイングによって本体背面が大きく動くので、ケーブルやコネクタを保護するためだ。なお、ディスプレイの入出力端子は備えていないため。ノートPCやゲーム機の外部ディスプレイとして使用したり、610-1120jpの画面を大型テレビに出力することはできない。

 通信機能は、1000BASE-T対応の有線LAN、IEEE802.11b/g/n対応の無線LAN、そしてBluetoothを標準装備する。デスクトップPCとしては十分な構成だ。

背面の中央部に各種コネクタが用意されている。ピタゴラスイングで画面を寝かせた場合にもケーブルは干渉しないよう、上向きに各端子を配置している。USBポートは多いが、USB 3.0対応ポートがないのは、少し残念だ

 画面の上部には、ダイヤルで上下のチルト角度を調整できる1280×800ドット対応のWebカメラを内蔵する。ピタゴラスイングで画面をかなり寝かせた場合に、Webカメラがユーザー側に向くように、チルト調整機構が付いているのはありがたい。

 付属のキーボードとホイール付きマウスはワイヤレス仕様だ。キーボードは単四乾電池×2本、マウスは単三乾電池×2本で動作する。レシーバーは本体に内蔵されているため、USBポートなどを無駄に消費することはない。

 キーボードは日本語109キー仕様で、薄型のアイソレーションタイプだ。テンキーを備えたフルサイズキーボードに近いレイアウトだが、Deleteキー、Home/Endキー、PageUp/PageDownキーなどの配置がやや異なる。本体スピーカーのボリュームやミュート、Fnキーと組み合わせた再生/一時停止などのメディアコントロールも可能だ。実測のキーピッチは主要キーで約19ミリ、ストロークは感覚的に2ミリ程度と深くないが、タッチは悪くない。

画面上部のWebカメラにはダイヤルが備わっており、チルト角度を調整できる(写真=左)。ワイヤレス接続のキーボードとホイール付きマウスが付属する(写真=右)

デスクトップPC向けのSandy Bridgeを採用

 試用した610-1120jpはWeb直販(HP Directplus)のみの下位モデルで、CPUにはデュアルコアのCore i3-2100(3.1GHz、3次キャッシュ3Mバイト)を搭載する。Sandy Bridgeの開発コード名で知られるインテルの第2世代Core iシリーズだ。動作クロックを動的に上下させるIntel Turbo Boost Technology 2.0には対応していないが、1コアで2スレッドを同時に実行するHyper-Threading Technologyはサポートしている。つまり、合計で4スレッドの同時実行が可能だ。

 また、液晶一体型PCの多くは、モバイル(ノートPC)向けのSandy Bridgeシステムだが、610-1120jpをはじめとする2011年夏モデルのHP TouchSmart 610PCシリーズは、デスクトップPC向けのCPUとチップセットを採用している。

 チップセットはIntel H67 Express、グラフィックス機能はCPU内蔵のIntel HD Graphics 2000、メモリはPC3-1066のDDR3 SO-DIMMを4Gバイト(2Gバイト×2)、ストレージは1Tバイトの3.5インチSerial ATA HDD(7200rpm)、光学ドライブはスリムタイプのDVDスーパーマルチドライブだ。

CPU-Zの情報表示画面(画像=左)。CPUはデスクトップPC向けのCore i3-2100(3.1GHz、3次キャッシュ3Mバイト)だ。GPU-Zの情報表示画面(画像=右)。グラフィックス機能はCPU内蔵のIntel HD Graphics 2000を利用する。ノートPC向けSandy Bridge搭載PCに見られるIntel HD Graphics 3000に比べると、描画性能が少し劣るが、動画エンコードなどを高速に行えるメディア処理機能のIntel Quick Sync Video(QSV)はサポートする

ネジ止めされた背面カバーを外すと、HDDとメモリが露出する(写真=左)。背面から見て右下に2基のSO-DIMMスロットを用意している(写真=中央)。HDDは容量で有利な3.5インチドライブだ(写真=右)

 OSは64ビット版のWindows 7 Home Premium(SP1)で、オフィススイートとしてMicrosoft Office Personal 2010、セキュリティスイートとしてNorton Internet Security 2011(60日版)をプリインストールしている。

610-1120jpのデバイスマネージャ画面

 ちなみに、HP TouchSmart 610PCシリーズのラインアップは、Web直販モデルが2機種と、オリジナル(量販店)モデルが2機種で、合計4機種となる。今回試用した610-1120jp以外の3機種は、地上/BS/110度CSのデジタル3波テレビチューナーや、書き込み対応のBlu-ray Discドライブを採用したハイスペック寄りの構成だ。CPUにCore i5-2310(2.9GHz/最大3.2GHz、3次キャッシュ6Mバイト)、GPUにNVIDIA GeForce GT 425Mを搭載したモデルもある。

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