レビュー
» 2011年08月08日 17時30分 公開

「ThinkPad X121e」の性能を“手広く”試してみた“Sandy Bridge”も“Fusion APU”も選べます(2/3 ページ)

[長浜和也,ITmedia]

6段配列でも使い勝手は“そうそう”変わらない

 キーボードは、アイソレーションタイプで6段配列を採用する。ポインティングデバイスには、スティックタイプの“トラックポイント”と、パームレストに設けたマルチタッチ対応のタッチパッド“マルチジェスチャー・クリックパッド”で「ウルトラナビ」を構成する。

 伝統的なThinkPad(レノボでは“ThinkPad Classic”と呼ぶ)を象徴するキーボードの7段配列でないことに、古くからのThinkPadユーザー、とくに、軽量小型なThinkPadシリーズの買い替えを考えているベテランユーザーは難色を示す。

 ただ、レノボがThinkPad X100eシリーズやThinkPad Edgeシリーズで期待する「競合するほかのモデルからThinkPadシリーズに移行するユーザー」では、6段配列のキーボードはそれほど抵抗がないという(7段配列と6段配列の話になると、多くの関係者が“日本以外では、このことが大きなテーマとなることはない”と語る)。

液晶ディスプレイは、11.6型ワイドで解像度は1366×768ドットになる。ノングレアタイプで視認性は高い。輝度は15段階で変更できる(写真=左)。キーボードはThinkPad Edgeと同様の6段配列のアイソレーションタイプを採用。ポインティングデバイスは、スティックとタッチパッドが用意されたウルトラナビを搭載する。タッチパッドの表面には従来と同じくドットプリントを施している(写真=右)

 ThinkPad X121eのキーピッチは、実測で横方向約19ミに縦方向約18ミリ。キートップサイズは、同じく実測で横が約15ミリ、縦が約13ミリになる。アルファベット、数字、そして、かなの大部分(“け”“む”以外)が刻印されたキーで均等ピッチを確保する。ストロークは約2ミリで、力強く打ち込んでもたわむことなく、かつ、カチカチ、パチパチとうるさくなることもない。キーの打ち心地は快適で、長文の入力でもストレスはたまらない。

 最上段はファンクションキーとESC、Home、End、そしてDeleteキーを配置する。ESCキーとDeleteキーは、ThinkPad T400sシリーズから縦2段分の大きいキートップを採用するなど、レノボがキーボードのレイアウトで特別視している。ThinkPad X121eの6段配列でも、ESCキーを最上段左端、Deleteキーを最上段右端に配置してそれぞれ、ほかのキーより横方向を長くしている(キートップサイズは実測で約22ミリ。ほかのファンクションキーは、実測で約14ミリ)。これだけの工夫で、最新のThinkPad ClassicのESCキー、Deleteキーと同じぐらい認識しやすく、かつ、打ちやすくなっている。

 レイアウトで気になるのは、カーソルキー回りと右Alt、PrtSc(Print Screen)右Ctrlと並ぶ、右下の配列だ。上矢印キーの両脇にPgUp(Page Up)、PgDn(Page Down)キーが配置され、左、下、右の矢印と合わせ6つのキーがきれいに2段3列に並んでいるため、特に上矢印の左脇にあるPage Upを誤爆することが多かった(誤爆の実害は少ないものの)。

 AltとCtrlの間にPrtScを配置するキーレイアウトについては、(筆者が右Altと右Ctrlをほとんど使わない傾向があることも影響しているが)PrtScキーを誤爆することはほとんどなく、かえって、スクリーンキャプチャを実行するときは、ThinkPad Classicの7段配列にある最上段左端のPrtScを押すより指の運動量が少なくて(最上段をたたくときは、右手をガバッと開かなければならないのに対して、最下段右にあるPrtScは右親指をずらすだけで済む)使いやすいというメリットもあった。キーの押しやすさや指の運動量という点で考えると、ThinkPad X121eの6段配列は、ThinkPad Classicに比べて大きく劣るものではない、というのが、評価したものとしての主観的な感想だ。

 ただ、Core i3-2357Mを搭載したモデルでもE-350を搭載したモデルでも、共通してキーボードとパームレストの右側に熱を持つ傾向があるのを確認できた。左側と比べて明らかに温度が高い。本体の右寄りにはHDDを搭載しており、その熱がキーボードやパームレストに伝わって温度が高くなるようだ。CPUとチップセットは本体裏側に向いた側に実装されていて、こちらの熱はキーボードやパームレストに影響しない。そのため、ゲームタイトルを用いたベンチマークテストや3DMarkなど、データストレージよりグラフィックス性能に特化したアプリケーションの動かしているときは、キーボード右側もそれほど熱を発しない。

付属するACアダプタは、ThinkPad X200シリーズに付属するものと共通する(写真=左)。システムボードの裏面側にCPU、チップセット、メモリスロットを実装する。チップセット、CPUの配置はCore i3-2357MモデルでもE-350モデルでも同じだ(写真=右)

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