AndroidにiTunesの音楽ファイルに取り込もうと思ったとき、通常はPC側で音楽ファイルを選択し、Android端末側のフォルダにせっせと移さなければいけない。単純な作業ではあるが、一方で「iPodやiPhoneなら一発で同期できるのにな」と歯がゆくなる。そんな手間とオサラバしたいなら、簡単な操作でiTunesのプレイリストと同期するAndroidアプリ「iSyncr」(232円)がオススメだ。
このアプリ、Windows PCユーザー向けの「Windows版iSyncr」、Macユーザー向けの「Mac版iSyncr」の2つがある。また、機能制限(1プレイリストに入れられる曲数が20曲まで等)のある無料のLite版も用意されているので、自分のニーズに合うものを選んでほしい。今回は、Windows版iSyncrを使ってアプリの使い勝手をレビューしていこう。
アプリを起動すると、まず端末のストレージにiSyncrをインストールする画面が表示される。インストールする場所として「USBストレージ」にチェックを付け、「次へ」をタップしよう。
インストールが完了すると、操作方法のチュートリアルが開始される。解説はすべて英語だが、作業自体は簡単。英語を読むのがわずらわしければ、サクっとチュートリアルを読み進めて終了し、下記の手順を試してほしい。
(1)USBケーブルで端末とPCをつなぐ
(2)端末のUSBストレージをオンにする
(3)PCで、外部メディアとして認識されたAndroid端末にアクセスし、「iSyncr」をクリックする
(4)表示されるプレイリストの中から、同期したいプレイリストを選ぶ
(5)「シンク」ボタンを押す
このように、シンプルな操作でiTunesで作成したプレイリストを丸ごと同期できるのが同アプリの魅力。お気に入りのプレイリストを同期するのもいいし、Android端末用の専用プレイリストを作ってもいいだろう。ちなみに、DRMで保護された楽曲などは、プレイリストに含まれていても同期しないようだ。
同期が終了したら、端末の接続を解除しよう。これで、同期した楽曲を音楽プレーヤーで好きに聞けるようになる。Android標準の音楽プレーヤーを使う場合は、iSyncrのトップ画面にある「ミュージック・ショートカット」から音楽プレーヤーにアクセスできる。もちろん他の音楽プレーヤーでも再生が可能だ。
さらにこのアプリは、iTunes側で作成したプレイリストだけでなく、設定した条件に合わせて自動でプレイリストを作成する「ライブ・リスト」機能も搭載する。設定できる条件は、アルバム、アーティスト、追加日、最後の再生、再生回数、評価など。複数の条件を追加できるのもポイントだ。ちなみに、評価や再生回数の情報はiTunesから引き継がれるようになっている。
さらに、Windows版・Mac版を問わず、Wi-Fi接続でiTunesとの同期が可能になる「iSyncr WiFi アドオン」(76円)もある。USBケーブルでの接続が面倒な人は、このアドオンを購入してもいいだろう。
iTunesで音楽を管理するユーザーにとっては非常に便利なこのアプリ、AndroidとiPodの2台持ちからそろそろ脱却したいと考えているユーザーは、ぜひとも試してみてほしい。
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