それでは新機能をチェックしていこう。まずは注目したいのは、Lionの各機能への対応だ。特に筆者は「フルスクリーンアプリケーション」が気に入ってる。Lionでは、アプリケーションをフルスクリーン表示し、トラックパッドを3本指で左右スワイプ(または「control」+「←」か「control」+「→」)することで画面を切り替えながら利用できる。仮想マシンをフルスクリーン化すると、この画面の1つに加わる訳だ。
OS Xのソフトウェアを数多く試したい人にとっては、ゲストOSとしてLionをインストールできる点も見逃せない。ソフトウェア開発者は、OS X 10.7、10.7.1といった具合にバージョン別で仮想マシンを作っておき、各環境できちんと動くのか検証する用途に便利だろう。インストールも、リカバリー領域からコピーするのでかなり手軽だ。
さらに最新版では、iPhone/iPad向けのアプリ「Parallels Mobile」(価格は450円)を利用して、インターネット経由でMacにアクセスし、MacやWindowsを操作できるようになった。Parallelsの環境設定を開いて「モバイル」タブでユーザー登録の際に設定した電子メールとパスワードを入力。iPhone/iPad側のアプリでも同じ電子メールとパスワードでログインすれば、操作が可能だ。
試しにPCとiPhoneを同じ無線LANに接続して、iPhoneからアクセスしたところ、あっさりと接続が確立できた。iPhoneは画面が小さいが、ピンチアウトでデスクトップの一部を拡大しながら操作できるのでそこまで扱いにくくもない。サーバとして使ってるMacにリモートでログインして、メンテナンスする用途などで役立つかもしれない。
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